5月12日午前4時頃にビットコインのマイニングが63万ブロックに到達し、3回目の半減期を迎えました。これによって、ブロック報酬は12.5BTCから6.25BTCへ減少。半減期を迎えた時の価格は92万円でした。
その後、5月15日には106万円まで上昇。現在は、大きめのレンジを形成しながら高値圏で推移しています。
これまで、マイニング報酬は1日に1800BTC(10分に1ブロック×144回×12.5BTC)ありました。そのため、ビットコインの価格が100万円の場合、新たに18億円のビットコインが流通していました。マイナーがマイニング報酬を全て売却すると仮定した場合、マイニング報酬が半分になるため、市場で売却されるビットコインの総額は9億円に減少したことになります。
また、マイニング報酬が減少したことによってマイナーへの影響が大きく、撤退せざるを得ないマイナーも現れてくるでしょう。そのため、ビットコインの半減期は長期的に見て好材料であると考えられるでしょう。
実生活でのビットコイン半減期への印象
筆者は現在大学生のため、友人や周囲の学生がビットコインや投資について話しているのが耳に入ってくることがあります。1年前にビットコインが150万円まで急騰した際には、大学の食堂や電車の中などでビットコインの話をしている人も多く、投資についてあまり詳しくない一般の人々からも注目されていると感じました。
今回も半減期という大きなイベントであったため注目が集まるかと思っていましたが、ビットコインについて話している人はほぼいませんでした。しかし価格は上昇しているため、半減期を経て新規参入や既存トレーダーのビットコインに対する需要がさらに高まったのだろうと考えられます。
日足チャート分析
日足レベルの水平抵抗線として、112万円(2020年高値付近)が存在しています。ここを上抜けない限りは、上昇トレンドの継続とは言えません。ただ、上抜けた場合はかなりの上昇が見込めるのではないでしょうか。
現在は、平行チャネルの中で強い動きを見せており、高値圏での保ち合い状態。ある程度の調整が済めば高値を更新する可能性が高く、チャネルを割り込むまでは上目線で良さそうです。
1時間足チャート分析
短い時間軸を見ていきましょう。こちらでは直近高値の水平線が106万円の位置に存在し、上昇トレンドラインに沿って下値を切り上げている状態です。
このままトレンドラインを割り込むことなく上昇を続けた場合、アセンディングトライアングルの形になるため、直近の高値を上抜けする可能性が高くなってきます。
午後5時の急落で、一時的にトレンドラインを割り込む場面があったものの、最近の相場は2番底をつけずに直ぐに反発することがしばしばあります。そのため、今夜中に値を戻せば上昇トレンドは継続と考えて良さそうです。