今日は、米国大統領選挙の開票ということで、選挙速報を睨みながら取引画面に張り付いている投資家が多いようです。

開票スタート直後は、事前予想通りにバイデン氏がリードしていましたが、フロリダ州でトランプ大統領がリードしてから雰囲気がガラリと変わりました。大きく差を開けられていたオハイオ州では逆転し、テキサス州でも勝利を収めました。

アリゾナ州ではバイデン氏が勝利したものの、記事執筆時点の午後5時時点では、ほぼトランプ大統領の再選が決まったような状況になっています。


この状況を受けてか、午後3時前にバイデン候補から、声明が出されました。

「選挙結果に満足している。全ての票を数えるまで選挙は終わりではない」

2016年の10倍ともいわれているペンシルバニア州での郵便投票を開票し終わるまでは、選挙結果は分からないとして、トランプ大統領が勝利宣言を行う前にくぎを刺しました。

しかし、その直後にトランプ大統領は郵便投票は不正だという旨のツイートを行いました。そして、このツイートは削除されることとなりました。

そして、トランプ大統領は演説で票の集計の停止を求め、最高裁で争う姿勢を見せました。


これを嫌気したのか、株価指数は下落。ビットコインも反落し、142万円まで下落しました。

今日の上昇幅を帳消しにしたビットコインですが、開票結果が出る前に145万円を突破し年初来高値を更新しています。そもそもビットコインの地合いは強いということもあるため、今後の見方に関しても強気で、近いうちに150万円の突破の可能性があるとみています。


さて、次の焦点は上院と下院選挙です。

上院は特に拮抗しており、44:44と過半数をどちらがとってもおかしくない状況です。

下院は共和党がややリードしていますが、153:142と過半数の218まで遠く、どうなるか予想しづらい状況です。

今夜のマーケットはこちらを織り込みにいこうとするでしょう。そういった意味で、トランプ大統領が再選したとしても予断は許されません。

ねじれ議会のままであれば、8月末から協議している経済対策がさらに遅延することになり、マーケットはネガティブな反応となるでしょう。

まとめると、ビットコインには強気なものの、上院と下院の状況次第で株式指数の方向性が決まり、それによってビットコインの勢いも左右されるのではないでしょうか。