2016年3月17日、日銀、黒田総裁が第17回決済システムフォーラムにて「Fintechセンター」を設立すると冒頭の挨拶で発言があったようです。

「決済イノベーションとFintech―中央銀行の視点―」と題したセミナーだったようで、日本銀行までもが、このブロックチェーンの仕組みについて、近い未来、システム導入の可能性があるかもしれません。

黒田総裁のスピーチ中、フィンテック(Fintech Finance Technology)の見方について、次のように述べたそうです。

情報技術革新の下での決済イノベーションを、真に金融サービスのユーザーや経済にとって実り多いものとしていくためには、これまでの金融業の枠を超えた、幅広い主体によるネットワークやwin-winの関係作りなどが重要となります。日本銀行は中央銀行としての立場から、その「触媒」としての役割も積極的に果たしていきたいと考えています。

日本銀行は近々、決済機構局内に新たに「FinTechセンター」を設立し、FinTechと呼ばれる新しい動きが、金融サービスの向上や持続的成長に資するものとなるう、一段と取り組みを強化してまいります。
出所:日本銀行

先日の仮想通貨を貨幣として認定したものの、ブロックチェーンの技術に注目しているような気がしております。

ブロックチェーンを認めるということは、同じセキュリティの元で稼働しているデジタル通貨が安全であるということを認めなければなりません。

その中央銀行がブロックチェーンの技術を認め、新たな決済イノベーションに一目を置いていることから、今後の金融経済の中核を担う可能性に期待をされているようですね。

 

デジタル通貨普及の加速と共に進む世界

デジタル通貨の普及が進むことは、世界のキャッシュフローがより潤滑に、そしてスムーズに流れることになると思っております。

現在はグローバル社会です。資本の動きがよりスピーディになれば、間違いなく世界全体の成長率も数%は押し上げることとなるでしょう。

懸念点といえば、新興国の通貨が機能しなくなる可能性も高いです。新興国通貨の信用がデジタル通貨の信用を下回れば、それはそれで被害は甚大です。

中国やロシアがビットコインに否定的な点もこの理由があるからなのかもしれません。併せて、国外への資金流出がより簡単にできることも、同国にとっても脅威です。

しかし、ブロックチェーンの技術はぜひ採用したいでしょう。

今後は、新興国の中でもこの巨大大国の動向にも注目ですね!

さらにいえば、アフリカなどの発展途上国の通貨こそ、デジタル通貨と親密な関係を持ったほうが国の発展に寄与するのではないかと考えております。

フィンテック銘柄はITバブルぐらいの威力がありそうです。
 まだまだ、短命に終わる銘柄、業界ではなさそうですね。