GMOコインより2020年12月の暗号資産(仮想通貨)取引高ランキングが発表されました。
GMOコインは4つのサービスごとにそれぞれシェアとランキングを発表していますので、今回もそれぞれ見ていきましょう。
全体的に然程先月との違いはありませんが、ネム(XEM)のシェアが増えたことは大きな変化と言えるでしょう。
販売所
まずは販売所から見ていきましょう。
ネム(XEM)とビットコインキャッシュ(BCH)が上がっています。
リップルとビットコインは1位と2位をそれぞれ維持するも、それぞれ10%ほどシェアが下がっています。
各取引所によるSparkトークンのエアドロップ実施や、PoloniexなどでのSparkトークンのIOU提供があり注目が集まりました。
しかし、12月23日にSECがリップル社を相手に提訴すると報じられました。それを受けてOKCoinとCoinbaseがXRPの取引と入金を中止。これら二点が大きな売り材料となり、XRPを継続的に取引する投資家が激減したため、シェアが小さくなったのでしょう。
ネム(XEM)のシェア拡大は、Symbolのエアドロップが原因としてあるでしょう。
ビットコインキャッシュ(BCH)は、ハードフォーク後の入出金停止が解除されたからでしょうか。
参考:ビットコインキャッシュの一部サービス再開についてのお知らせ
取引所(現物取引)
前月よりビットコインとイーサリアムがシェアをやや落としていますが、順位変動はありませんでした。
BCHはフォークによるアップデート後の再開があってシェアを回復したような様子。
訴訟のニュースや取扱停止のニュースがあっても、リップルはむしろシェアを大きく伸ばしました。
取引所(レバレッジ取引)
レバレッジ取引の取引所でも順位変動は見られませんでした。
しかし、こちらでは販売所や現物取引の取引所で一定の支持を集めていたリップルのシェアが下がったことが大きな特徴として挙げられます。
暗号資産FX
ビットコインが82%にまでシェアを戻し、前月比+10%となりました。(10月は89.9%)
一方で、リップルが10%程度シェア率を落としています。
Sparkトークンのエアドロップの続報だけでなく、12月はSECによる提訴や海外取引所での取扱停止といったニュースがあり、先月の乱高下相場とは打って変わって、後半の下落が目立つ展開となりました。
暗号資産FXは、GMOコインで一番人気の取引サービスです。しかし、これらのニュースを受けてスプレッドが拡大。その結果、取引高が激減したという流れが考えられそうです。
2021年1月3日にはBinance USがXRPのトレードと入金の停止を発表、1月15日にはGrayscaleがXRP Trustの取扱停止を発表するなど1月前半はXRPにとって暗いニュースが続きました。
後半は取扱停止といったニュースが流れておらず落ち着いていますが、SparkトークンのIOUが仮に同価格水準で配布されれば時価総額上位5位に入るほどになると話題になり、正式ローンチ前にもかかわらずこの価格は高すぎるとの声が上がっています。
そんなXRPの価格は12月22日頃から下落していったものの、徐々に復帰して現在は30円付近を動いています。
▼ビットコイン(BTC/JPY)日足チャート
<みんなの仮想通貨 リップル/円(XRP/JPY)リアルタイムチャート 週足 より>
SparkのIOUと配布、そしてSEC訴訟。これらふたつの行方は要注目です。