先週から仮想通貨(暗号資産)相場は堅調な推移が続いています。

株式市場が反発していることに加え、安米機関投資家が取引する仮想通貨の商品が5週間ぶりに上昇に転じたことなども後押ししているのでしょう。

あと2日に迫った北京オリンピックでの、中国デジタル人民元のリリース期待もあるのかもしれません。

仮想通貨市場の時価総額は200兆円を回復。一時、40%を割り込んでいたビットコインのドミナンスも40%台を回復しました。アルトコインの反発も強く、テゾスやFTT、MANAがここ1週間の上昇率上位にランクインしています。

また、bitbankで国内初の取り扱いとなったMKRが25%程度の上昇を演じており、国内仮想通貨投資家の買い意欲も感じられます。

参考:メイカーにディープコイン、新規取り扱いアルトコインが相次ぐ 2月はDAIも予定

オリンピック開催間近とあって、金融市場にとってもリスクであるロシアとウクライナを巡る問題も、ここからしばらくは小休止しそうに思えます。

また、フィラデルフィア連銀総裁が3月の0.5%の利上げに否定的な発言をしました。サンフランシスコ連銀総裁は「政策転換は穏やかであるべきである」と発言しています。

これらが、積極的な米金融引き締め観測がやや後退し、相場を支える要因となっているようです。 

ビットコインの節目は450万円

いつものように相場の節目を、トレーディングビューの出来高プロファイルで見ておきましょう。価格情報はビットフライヤーとなっています。


▼ビットコイン4時間足チャート

参考:TradingViewの出来高プロファイル

出来高取得期間:1月7日~2月2日


出来高が最も多くなっている価格帯は、急落後の戻りの価格である400万~450万円となっています。その上の節目は、480万~490万円が突出していることが分かります。

そのため、450万円付近を明確に上抜けることができれば、1月半ばの価格帯である480万付近まで値を戻すことができそうです。

ただし、この価格の戻りは市場にデジタル人民元期待が高まっているからかもしれません。もし、オリンピック開始時点にリリースされなければ、一度利益確定の売りに押されるかもしれません。