ポイント

・2万ドルトライには失敗
・英減税策一部撤回、米小売売上高反転で2万ドルトライ
・ミシガン大調査で期待インフレ率上昇して失速
・英財相交代も混乱続き、BTCには追い風か

週末のBTC相場

週末のBTC相場は底堅い展開。金曜日未明に1万8000ドル台（約265万円）近辺から1万9000ドル（約280万円）近辺まで上昇、更に2万ドル（約295万円）近辺まで上昇するも僅かに届かず、その後は1万9000ドル台でのもみ合いが続いている。

先週木曜日の米CPIが強めに出たものの、既に市場がタカ派姿勢を相応に織り込んでいたこともあり米株が反発、BTCは1万8000ドル近辺から1万9000ドル台に急上昇した。

更に、アジア株が高寄りし、また英クワーテン財相がワシントンで開催中のIMF総会を切り上げて帰国するとの報に、このところ混乱をもたらした英減税策が撤回されるとの見方からリスクオンが強まり、BTCは2万ドルまであと数百ドルに迫った。

結局、クワーテン財相は更迭、トラス首相は法人税引き上げ撤回を凍結する一方、それ以上の経済対策の後退はないとしたが、市場のリスクセンチメントは若干好転するも混乱払しょくには至らなかった。

米小売売上高が好転、輸入物価指数が低下したことを好感して米株が高寄りするとBTCは再び2万ドルを窺ったが、ミシガン消費者信頼感指数調査でここ数か月低下していた米期待インフレ率が上昇に転じると、米10年債金利が4％台にしっかり乗せ、米株は反落、BTCも1万9000ドル台前半に低下した。

その後、週末を通してほぼ1万9000ドル台前半での取引が続き、月曜日のCME先物開始前にやや動意を見せたが、結局、金曜日の引け付近でのスタートとなっている。


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