ポイント

・3万ドルにワンタッチ
・ファーストリパブリック銀行(FRC)の私的支援策が波紋を呼ぶ
・3万ドルから失速するも切り返す
・FRBが利上げの継続は困難に

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は、上下に乱高下を見せたが、終わってみれば小幅に上昇する展開となった。朝方、2万8000ドル(約375万円)に乗せると2万9000ドル(約385万円)近辺まで上昇。さらに3万ドルにワンタッチしたが、今朝方一時2万7000ドル(約360万円)台に失速、足元では2万9000ドル台に反発している。

月曜日の引け後のFRCの決算発表で1000億ドルの預金流出が確認、火曜日に同社株が5割下落、金融不安再燃に米長期金利が低下する中、BTCは2万8000ドル台に反発した。

その後、半値戻しとなる2万9000ドル近辺で上昇は一服した。その後、CNBCがFRCのアドバイザーが同社の資産売却に大手銀行が市場より高値で応じることを条件に新株の引受先候補をリストアップしていると報じた。

しかし、これが寧ろ市場の不安心理を煽った模様で、BTCは2万9000ドルを上抜けて3万ドルにワンタッチ、同社株も前日の引けから更に2割下落した。その後、FRC株が下げ渋りBTCも上値を抑えられると、ロングポジションの清算を巻き込みながら2万7000ドル台に急落した。

世界最大のヘッジファンドを運営するレイ・ダリオ氏が、BTCを少額保有しているが、人々が金よりBTCを好むことは理解できないと述べたことも若干影響したか。

しかし、Bloombergなどが関係者の話としてFRCの再建策がまとまらなければ、同行がFRBの融資を受けるのに不適格となる可能性を指摘、同社株が一段と値を下げる中、BTCは2万8000ドル台半ばに反発している。


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