ポイント

・もみ合い推移も、じりじりとレンジを切り下げる
・CPIはやや弱めだったが3万ドルで上値を押さえられる
・期待インフレ率低下もARK分のETF審査延期で売り消しされる
・供給量が一定のBTCは閑散相場にやや弱い傾向

連休中のBTC相場

連休中のBTC相場はもみ合い推移。3万ドル(約435万円)回復に失敗、しばらく2万9500ドル近辺での小動きが続いたが、2万9000ドル(約420万円)前半にレンジを切り下げている。一方で、ドル円の上昇もあり、円建てではほぼ横ばい推移となっている。

マイクロソフトとの提携で旧Libra(現Diem)開発者らが立ち上げたAptosトークンが急騰、BTCも一時3万ドル台を回復したが、前回高値を更新できずに失速すると、小さなダブルトップを形成、木曜日未明にかけて2万9500ドルを割り込んだ。

木曜日の朝方には、SECがリップル裁判で控訴を予定していると報じられXRPが売られる局面も見られたが、CPIを前にBTCは2万9500ドル近辺で下げ渋った。注目のCPIはコアが4.7%とほぼ事前予想通り、ヘッドラインが3.2%と予想3.3%を僅かに下回った。これを受け、BTCは3万ドルをトライするもダブルトップのネックラインに跳ね返されて失速、再び2万9500ドルを割り込んだ。金曜日に発表されたPPIはヘッドラインが予想0.7%に対し0.8%、コアが同2.3%に対し2.4%と若干強めだったが、ミシガン大調査の期待インフレ率が1年で3.3%、5-10年で2.9%といずれも前回から0.1%低下、事前予想を下回ったことで、BTCは2万9500ドルを回復した。

しかし、日曜日に審査期日を迎えるARK Investment分のBTC現物ETFの可否判断をSECが延期したと伝わると、2万9500ドルを割り込んだ。

その後は2万9000ドル台前半での取引が続いたが、今朝方はCMEの先物開始に向けて窓埋め方向にやや強含むも2万9500ドルに跳ね返され、やや値を下げている。


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