Original article:Vol.7: FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨市場動向を徹底解説

 

市場動向

先週の仮想通貨市場時価総額は、週始値の2340億ドル(週安値)から14%の上昇を記録しており、7/6(金)時点で2690億ドル(週高値)台を推移しております。

先月は10%以上の上昇を記録した週がなかったため、先週の上昇基調をどれだけ維持できるかがこの先の注目ポイントとなるでしょう。

先週の注目ニュースとしては、①BitMEX(ビットメックス)CEOのCNBCとのインタビューでの発言とビットコインETFの新たな動き、②欧州(EU)議会の経済金融問題委員会に提出された、仮想通貨の今後の規制展望に関するレポートの公開、③バイナンスのサービス一時停止がありました。

 

「ビットコインETF取引開始で相場は上がる」−アーサー・ヘイズ氏

6/30(土)に、香港の仮想通貨取引所「ビットメックス」のCEOのアーサー・ヘイズ氏がCNBCとのインタビューで2018年末までにビットコインの価格は最大で5万ドルまで高騰すると予想しました。

ヘイズ氏は米証券取引委員会(SEC)によるビットコインETFの規制制定がポジティブ材料となり、相場が上昇するだろうと理由づけています。

通常、ヘイズ氏のような業界著名人による大胆な価格予想が市場に大きな影響を与えることは稀ですが、ヘイズ氏のインタビューの前日にSECがビットコインETFに関する意見共有を公に求めていることが報道されたこともあって相場が上昇したと考えられます。

EUは「仮想通貨を無視することも禁止もするべきではない」

7/3(火)には、EUの経済金融問題委員会の申し出で社会研究センター(CASE)が制作した「仮想通貨と中央銀行の金融政策:この先の挑戦」と題されたレポートが発表されました。

一番の注目ポイントは、仮想通貨が現在の法定通貨と中央銀行の立ち位置を脅かすものではないとしながら、仮想通貨を他の金融商品と同様に捉え、その存在を「無視することも禁止もするべきではない」と提言していることです。

また、「仮想通貨がグローバル財政・金融構造の永続的な一要素として、この先何年も存続するだろう」とも記されており、全体を通して仮想通貨業界にとってはポジティブな内容と捉えられるでしょう。

同レポートが発表された直後には、相場も上昇しました。

バイナンスシステム一時停止

6/26(火)にシステムアップグレードでトラブルが発生したバイナンスが翌週7/4(水)、突如サービスの一時停止を発表しました。

同日中にサービスは再開されたものの、サービス一時停止の通知には原因などの記載はなく、「ハッキングがあったのでは」との趣旨の噂が流れ、市場に不信感を生みました。

後に、原因は複数のAPIユーザーより「不規則」な取引が確認されたことで、自社のリスクマネジメントシステムが発動し、サービス一時停止に踏み切ったと発表がありましたが、この日の相場は以前のシステムアップグレード時同様、緩やかな下落を記録しました。

参考:「Vol.6: FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨市場動向を徹底解説

サマリー

冒頭でも示唆した通り、先週の仮想通貨市場時価総額は久しぶりに10%以上の上昇を記録しました。

これまでは、およそ8週間に及ぶ下落基調が続いておりましたが、先週の上昇を機にどこまで相場が回復するか注目です。

また、上記のヘイズ氏の発言とETF規制の新動向に加え、先日のビットコイン年初来安値更新も下落基調にストップをかけた要因の一つと考えられます。

 

 

また、時価総額上位2通貨のビットコインとイーサリアムの対ドル相場は、それぞれレジスタンスライン(ビットコインは5/6と6/10の高値を結んだラインで、イーサリアムは5/6と6/21の高値を結んだもの)を上抜けしており、上昇基調の継続が期待されます(下図参照)。


【最新記事】

2018年7月9日 価格分析:ビットコイン・イーサリアム・リップル

ライトコイン(LTC)とは?仮想通貨の将来性・取引所・チャート

金商法適用へ金融庁が検討開始:仮想通貨が金融商品となるとどうなるか

仮想通貨リップル(XRP)のおすすめウォレット6選:目的別に使い分ける方法とは?

 

<本記事ご協力>

ビットコインなどの仮想通貨をまとめたメディア『FinAlt』が提供

Fintech、仮想通貨総合メディアFinalt

  finalt