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Ripple(リップル)のスマートコントラクト「Codius(コーディアス)」とは?

筆者: FinAlt

 

今回は、先月報道されたRipple(リップル)社の注目ニュース「Codius(コーディアス)」についてご紹介します。

リップル社がスマートコントラクトを開発?

まず注目すべきなのは、リップル社からスピンオフしたCoil社(リップル社の最高技術責任者を務めていたStefan Thomas氏が創設)が、先月6/6にスマートコントラクトのプラットフォーム「Codius」をリリースしたニュースです。

同プラットフォームは全く新しいものという訳ではなく、2014年にリップル社がベータ版をリリースし、その翌年2015年に開発が一度打ち切りとなっていたものです。

当時はスマートコントラクトを利用した決済基準がなく、市場規模も小さかったため、資金的な優先度合からもいったんプロジェクトが棚上げとなっていたようです。

そしてそれから4年の間に、スマートコントラクトの認知度は、Vitalik氏が開発したイーサリアム(本稿では通貨ではなくプラットフォームを意図しており、通貨の場合は「ETH」と表記しています)によって格段に普及したことで、リップル社もプロジェクトを再始動させ、このたびオープンコードサービスとしてリリースに至ることとなりました。

一部ではリップル(XRP)がスマートコントラクトを実装しイーサリアムの時価総額を超えるのではないか?!との投機的な期待も寄せられていますが、Codiusは「XRP」専用のプラットフォームではありません。

その設計は「スマートコントラクトを支援」している側面が大きく、リップルネットワークだけでなく、イーサリアムや他のブロックチェーンをも補完する役割を持つ技術だと考えます。

イーサリアムの弱点とは?

では、Codiusは既存のスマートコントラクトにどんな補完を提供できるのか、イーサリアムの弱点とあわせて考察していきます。

イーサリアムは、ICO市場において非常に良く利用されており、足もとでは9.8万件近くのトークンがイーサリアムベースで発行されています。

その背景としては、ICOを行う企業(発行体・調達主)が「投資家からETHを受け、代わりに新しい独自のトークンを交付する」という一連の契約をスマートコントラクトによって自動化できることや、独自のブロックチェーンを開発することなく新しいトークンをERC20という標準化された規格で設計し、イーサリアムのブロックチェーンでトークンの発行が出来ることにあります。

さらに投資家においても、新しいトークンに対応したウォレットを逐一開設することなく、ETHとの一括管理が可能となるため利便性にも優れています。

しかし、イーサリアムに対しては、①トークンのプログラミング言語が、基本的にはSolidityのみであることや、②発行体はいったん投資家から「ETH」を受けなければならない(選択権がない)こと、③ブロックチェーンベースである以上、スケーラビリティー(いわゆるデータの処理速度)の問題と切っても切れないこと、④契約情報がブロックチェーン上で可視化されているなどといった弱点を問題視する声もあります。

特に、スケーラビリティーの問題はイーサリアムはその普及と共に増大しており、発行体の中にはICOに成功し開発が進んだ段階で、イーサリアムのプラットフォームから離れ、独自のメインネットに移行した(もしくは将来的に移行予定である)プロジェクトも多く存在します。

Codiusが補完できること

Codiusは「ホスティング・プロトコル」というもので、プログラムのアップロードが簡単にでき、請求書(契約書)の発行と契約の実行が内蔵されている(この部分がスマートコントラクトにあたります)プラットフォームです。

JavaScript、Java、C++、C#など汎用的なプログラミング言語が使用可能で、ブロックチェーン技術に依存していないため、匿名性が高く、処理速度もRippleNet(”native speed”)と大差ないと言われています。

さらに、イーサリアムになかった特徴として、リップル社のInterledgerに接続されているため、様々な台帳(ブロックチェーンの有無を問わない)との互換性を持っており、既存システムとの連携や開発を行うことができるようになります。

要するに、イーサリアムではETHのみだった部分が、Codiusによって発行体は、「投資家からETH/XRP/BTC/円/ドルなどを受け、代わりに独自のトークンを発行する」という選択肢も採れるようになります。

まとめ

Codiusはプログラミング言語の柔軟性とInterledgerに接続されている観点から、汎用性が非常に高く、オープンソース(誰でも使用できる)になっているため、スマートコントラクトのさらなる普及に期待が寄せられます。

もっとも、「XRP」の専用プラットフォームではないため、XRPにスマートコントラクトが実装されたという表現は正確ではないと思われますが、XRPでもビットコインでもスマートコントラクトを組み合わせることができるようになったという点は非常に価値ある技術で、仮想通貨全体の発展を促すものと考えます。


 

<本記事ご協力>

ビットコインなどの仮想通貨をまとめたメディア『FinAlt』が提供

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「FinAlt(フィナルト)」はアルトデザイン株式会社の運営のもと仮想通貨相場情報・ICOに関するニュース・ブロックチェーンに関する仮想通貨総合メディアです。仮想通貨業界のリーダーや専門家による分析、専門家による寄稿やインタビューにも力を入れ鮮度の高い情報を発信します。

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