仮想通貨市場
仮想通貨市場時価総額は、7/30日まで3000億ドルの大台目前で推移しておりましたが、30日以降は下落基調となり直近1週間でおよそ15%吐き出しました(第1図)。
ビットコインが年初来安値を示現した6/29から見ると、相場は上下の値動きを繰り返しながらも徐々に回復基調に向かっているようにも見えます(第2図)。
時価総額第1位のビットコインは、先週47.32%〜48.75%と依然高いドミナンスで推移し、今週もそのパフォーマンスに注目が集まります(CoinMarketCap調べ)。
ビットコイン
ビットコインの対ドル相場は、7/30まで終値が365日移動平均線の上で推移していましたが、翌31日には大陰線が生み出され、①365日移動平均線、②心理的節目となる8000ドル、③5/5高値(9948ドル)と6/29安値(5574ドル)を起点とするフィボナッチ・リトレースメント50%戻し(7861ドル)を一気に割り込みました(第3〜4図)。
8/4にはフィボナッチ・リトレースメント38.2%戻し(7369ドル)も割り込み、相場は足元心理的節目となる7000ドル周辺で推移しています。
この先相場が反発すれば、①90日移動平均線(7263ドル)、②30日移動平均線(7279ドル)、③フィボナッチ・リトレースメント38.2%戻し(7369ドル)が密集する7263ドル〜7369ドルが上値目途となりそうです。
イーサリアム
イーサリアムの対ドル相場は8/4、終値が6/29安値(404ドル)と7/8高値(495ドル)を起点とするレンジ相場を下方ブレイクしましたが、翌5日には反発、なんとか終値がレンジ相場内に戻りました(第5図)。
しかし、7/31には90日移動平均線が365日移動平均線を上から割り込む「デッドクロス」が現れている上に、次の上値目途ともなる30日移動平均線(450ドル)との間にはいまだ相応の幅があり今週も上値の思い展開が予想されます(第6図)。
7/29までは一目均衡表の雲下限上抜けが視野に入っておりましたが、先週は7/30〜8/1に3日間連続で陰線がついたことにより相場が一気に「悲観ムード」に転じたと言えるでしょう。
<本記事ご協力>
ビットコインなどの仮想通貨をまとめたメディア『FinAlt』が提供