ビットコインキャッシュ(BCH)は2017年8月1日にビットコイン(BTC)からハードフォークを経て生まれた仮想通貨です。ビットコインの流通を世界の誰よりも推奨してきたロジャー・バー氏も、ビットコインキャッシュを本物のビットコインであると宣言。現在はビットコインキャッシュの開発やサービス展開に力を注いでいます。


ビットコインキャッシュのマイニング方式はビットコインと同様であるものの、データの格納庫であるブロックサイズが8Mとなっていました。2018年5月に行われたハードフォークでは32Mに拡大し、さらに契約情報をブロックチェーン上に記録し自動化するスマートコントラクト機能まで有することとなりました。そして、11月にもまた新たなハードフォークを行うことを発表しています。

2018年11月のハードフォークについて

ビットコインキャッシュの開発チームであるBitcoin ABCは、11月に行われるハードフォークのアップデートの準備に取り掛かっています。


例えば、Bitcoin ABCは、8月15日にネットワークスパムを減らし、一部の取引の料金を削減することを目的とした変更の期限を定めました。今後のアップデートの1つに「最小トランザクションのデータサイズを100バイトにする」という目的があります。


また、進行中の別の更新では、典型的な取引を不特定の規模でより安価にするために手数料体系を変更することも目指しており、実行された際にはビットコインキャッシュはより使用しやすい通貨に生まれ変わると言えるでしょう。

ハードフォークの流れとして、開発チームはまずコミュニティに声明を出します。その後、2018年 10月15日から、テストネット上で変更を実行。ハードフォークの最終期限は11月となります。開発陣の意向として、ネットワークが大きくなりすぎる前にビットコインキャッシュの一連のアップデートと最適化を急ぐとしています。

ビットコインキャッシュの懸念事項

ビットコインキャッシュの価格は懸念事項だと言えるでしょう。ビットコインキャッシュも他のアルトコイン同様にビットコインの値動きに強い影響を受けています。特に8月8日から14日までにかけては2万円以上も暴落しました。

11月のハードフォーク時には、また暴騰・暴落を繰り返すとみて間違いありません。

◇ビットコインキャッシュ/円(BCH/JPY)日足チャート

特に前回のハードフォークの動きを参考にすると、ハードフォーク後にはセル・ザ・ファクトとなり価格が下落しましたので、注意が必要だと言えます。


ビットコインキャッシュは、開発陣とコミュニティの意向を反映したアップデートを行っていきます。そして、ビットコインキャッシュを購入する場合は、2018年11月のハードフォーク前の取引所の対応やハッシュレート動向を十分にチェックしてからにしましょう。

 

※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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