EOS は、 EOS プロジェクトに基づいて作生された分散型アプリケーション用のプラットフォームです。EOS,IOとよばれるソフトウェアを用いて、非常に高いデータ処理能力をユーザーに提供しています。

公式に発表され、流通している仮想通貨の中では、EOSの1秒間で数百万件のデータ処理を行う能力に敵うものは極わずかです。元々のグループのユーザー数からすれば、今後更なる詳細が発表される楽天コインやMUFGコインなどは対等となる可能性を有しています。

では、イオスの現在の価値と今後の可能性について考察してみましょう。

EOSの価値について

EOSのチャートを見てみると、強くビットコインの価格と結びついていると言えるでしょう。もっともEOS単独でのプラスとなるニュースでは、しっかりと価格の高騰が起きています。

例えば、9月5日の段階では1EOS600円代後半を記録したものの、9月8日には400円台まで低下し、現在では500円台で推移しています。9月中の値上がりでは、リップルの価格上に追随する形で、Stellerに一時的に時価総額を上回られる事態となりました。

イオス/円(EOS/JPY)4時間足チャート

もっともEOSに対する市場の期待値が高いため、すぐに回復しており、今後EOSのプラットフォーム内でプラスのニュースがあれば、EOSの価値はまた上昇することになると見て間違いないでしょう。

例えば、6月の段階では、EOSのメインネットがイーサリアムから独立したことが大きな価格上昇の要因となっています。メインネット移行後、一時的にメインネット停止などのトラブルもあったものの、EOSに対してはステーブルコインの発行も計画されているため、今後も十分に高騰要因のある通貨と言えます。

EOSの今後の可能性について

EOSは、現時点で取引手数料の安さ(無料)や取引におけるデータ処理能力など、他の通貨に勝る能力をいくつも持つ仮想通貨です。そのうえで、オーストラリアの企業であるHavven 社はEOSのプラットフォームを利用したステーブルコイン「nUSD」の発行計画を発表しています。

度重なるハッキング事件の影響もあり、仮想通貨市場では安定した価値を持つステーブルコインに人気が集中しつつあります。そして、法定通貨と等価値となるということは、安定した仮想通貨を保有したいユーザーと投資家がターゲットとなりそうです。

そのため、アメリカドルと等価となる「nUSD」のブロックチェーン基盤としてEOSが選ばれることで、EOSの価値が相対的に高騰する可能性があります。特にデータ処理の遅延などのリスクは、EOSのネットワークでは考えなくてもいいと言えるほどの能力があります。

EOSのメインネットはローンチしたばかりです。しかし、EOSの保有する能力の高さや可能性からすれば、今後もプロジェクトとして期待できる仮想通貨と言えるでしょう。

※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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