マルタの財務相は5日、コインテレグラフとのインタビューで、ビットコインや仮想通貨によって金融仲介業者が「急激な変動にさらされている」と語った。

マルタで開催されたブロックチェーンカンファレンス「デルタ・サミット 2018」でインタビューに答えた。エドワード・シクルーナ財務相は、誰もが仮想通貨を利用できるようになれば、伝統的な金融仲介の事業者は過去の遺物になってしまうだろうと語った。

「これは破壊的な技術だ」。シクルーナ財務相は、決済手段として仮想通貨の将来性について質問されると、このように発言し、次のように語った。

「私はこの技術(仮想通貨)が写真の技術発展のようなものだと考えている。写真を現像する人の仕事が失われたように、そう遠くらい未来に金融仲介業者は急激な変動に直面することになるだろう」

シクルーナ氏自身は仮想通貨を保有したことはないという。だがシクルーナ氏の息子が早い時期からビットコインのトレーディングをしており、シクルーナ氏も仮想通貨について数多くの学んだきたと語った。

「〔金融仲介業者は〕注意深く、状況に耳を傾けなければならいと思う。そして銀行が今していることは、そういうことだろう」と話した。

シクルーナ氏は仮想通貨とブロックチェーン技術が「大きな革命だ」と指摘し、「可能性は無限にある」と語った。

マルタが「ブロックチェーン・アイランド」を目指し、バイナンスをはじめとする仮想通貨事業者と協力していることはよく知られている。今回の財務相の発言も、マルタ政府の積極的な仮想通貨・ブロックチェーン導入の一端を垣間見せるものだ。

マルタの首相は先週の国連でのスピーチの中で、仮想通貨こそが「必然的なマネーの未来だ」と語っている。

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