- ◆仮想通貨取引所コインベースの幹部が「すぐにIPOをしない」と発言した
- ◆今の優先事項はIPOより収入源の多様化だという
- ◆また1年ほどで上場コインを300まで増やす計画も明かした
米国最大の仮想通貨取引所コインベース のアシフ・ヒルジ最高執行責任者(COO)が31日ブルームバーグのインタビューに答えて、IPO(新規株式公開)をすぐに行う予定はないと発言した。
先日、突如コインベースが約9000億円の評価額でIPOをするいというニュースが報じられ、その規模の大きさが話題になっていた。
ヒルジ氏は、「いつか」IPOをすると認めたものの、コインベースの優先事項リストにおいて「トップに近いところにはまったく置かれていない」と述べた。
「すぐにIPOはしない。他にやることがたくさんある」
優先順位が高い事項としてヒルジ氏は、収入源の多様化を挙げた。現在は取引サービスの他にカストディ(資産管理)なども手がけているものの、売上のほとんどが取引の手数料収入だという。
先日、コインベースIPOの話題は突如としてやってきた。
27日にCNBCの人気仮想通貨番組が、コインベース(Coinbase)が優先株式と普通株式の2ラウンドを通し約558億円(5億ドル)を調達する予定であると報道。関係者の話としてIPOにおける企業価値の評価額は8038~8935億円(73~80億ドル)と伝えた。
上場コインは300に
ヒルジ氏は、コインベースに上場させる仮想通貨の数を現在の7から300に引き上げる計画も明かした。
現在、2000から3000ある仮想通貨のうち「90%は「ゴミだが、10%は本物で投資する価値がある」(ヒルジ氏)。今後1年ほどで、300に引き上げる予定だという。
ただ、ヒルジ氏は米国の規制整備の進捗が遅いことから、米国以外の住民に対して取引サービスを始めることでこの目標をめざすことになると話した。
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