- ◆「ETFのゴッドファーザー」ことブラウニー氏はビットコインETFの早期承認はないという見方を示した
- ◆仮想通貨市場が成熟していないことを理由にあげた
- ◆ビットコインETFの早期承認について懐疑的な見方は多い
「ETFのゴッドファーザー」という異名を持つレジー・ブラウニー氏が、ビットコインETF(上場投資信託)が承認されることは「すぐにはないだろう」という見解を示した。ビジネスインサイダーが報じた。
米国証券取引委員会(SEC)によるビットコインETF承認は相場にとって好材料とみられているだけに、ゴッドファーザーの見立てが正しければ、弱気相場がより長く続くことになるかもしれない。
米国の首都ワシントンDCにあるジョージタウン大学でブラウニー氏は、ビットコインETFは仮想通貨業界で規制の整備が進んだ時だけと話した。
「(SEC)にとって認可に対して首を縦にふることは難しいだろう。まだ市場がその域に到達していない」
現在、米国証券取引委員会(SEC)が拒否していないビットコインETFは、Cboe BZX によって申請したもののみとなっている。
また、8月に拒否した投資会社プロシェアーズとディレクシオン、グラナイトシェアーズによる計9つのビットコインETFについて、再審査を進めている。
ビットコインETFの早期承認に対して懐疑的な見方は多い。
仮想通貨決済スタートアップ「アブラ」のCEOは、「申請者がSECが求める型に適合していない」と指摘。
また米国の仮想通貨ヘッジファンド・マネジャーであるダン・モアヘッド氏は、「ETFとして承認された最新の資産クラスは銅だが、銅は地球上に1万年もの間存在していただろう」と指摘し、ビットコインETF承認にかなり時間がかかるという見方を示した。
世界最大の資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、仮想通貨業界が「合法」になるまで仮想通貨のETF(上場投資信託)は発行しないという発言した。
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