イーサ(ETH)とERC-20トークンの分散型流動性ネットワークを提供するBancor(バンコール)は5日、イーサリアムブロックチェーンとイオスブロックチェーン間のトークンのシームレスな変換を可能にするクロスチェーン流動性プロトコル「BancorX(バンコール・エックス)」のローンチを発表しました。
BancorXの最大の特徴は、何と言っても異なるブロックチェーン上のトークンを独自のBNTトークンを介することで簡単に変換(Conversion)できるという点にあります。
また、「取引」ではなく「変換」という点にも特徴があり、BancorおよびBancorXでは「売り手」と「買い手」が取引を行う訳ではなく、BNTトークンとスマートコントラクトを介してトークン間に流動性を生み出すシステムとなっています。
【第1図:BancorXフローチャート】
Bancorはさらに、BancorXのローンチに伴い自社のパブリックコードを拡張、イオスブロックチェーン上でのオペレーションに対応させ、イオスとのパートナーシップ締結も発表しました。
Bancorは2017年にICOによりわずか2時間の間におよそ1.5億ドルを調達し、2018年にイーサリアムブロックチェーン上でプロジェクトをローンチしました。
現在、Bancorでは120近くのERC-20トークンプロジェクトをサポートしており、今回のBancorXのローンチは、イオスおよびDapps(分散型アプリケーション)の普及に繋がることが期待されます。
クロスチェーンでの流動性が向上することにより、イオス(EOS)にとっては好材料となりますが、価格面では顕著な影響は確認されませんでした。むしろ、BancorXローンチの発表があった11月5日には陰線が付いています。
EOSの対ドル相場は、10月28日まで細かい値動きでジリ安相場となっていましたが、29日に大幅下落を記録してから反発をみせています。
一方、本日の相場は、重要なレジスタンスラインを目前に若干の失速感が確認されます。
<本記事ご協力>
ビットコインなどの仮想通貨をまとめたメディア『FinAlt』が提供
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。