仮想通貨市場

今週の仮想通貨市場時価総額は、14日に1200億ドルの大台を一時割り込み1167億ドルの週安値をつけましたが、翌15日には急伸し1246億ドル(週高値)まで回復しました。

その後は、軟調展開も底堅く推移し、足もと1229億ドルで推移しています。

【第1図:仮想通貨市場時価総額】

出所:coinmarketcapより作成

今週の注目ニュース

Bakkt、先物業者買収に市場好感も期待値は低いか

インターコンチネンタル取引所(ICE)傘下で、そのサービスローンチが市場でも期待されているBakktは15日、著名先物取引業者ローゼンタール・コリンズ・グループ社(RCG)のKYCやAMLに関わる部門を買収することを発表しました。

米政府機関一部閉鎖の影響を受け、商品先物取引委員会(CFTC)の活動が滞るなか、Bakktは同委員会からのローンチ承認を目指し動いているという姿勢が市場では好感されたようで、今回の発表後には相場が一時的に上昇に転じました。

一方、今月24日のローンチ予定日が来週に迫るなか、上述の米政府機関一部閉鎖の影響でローンチ予定は延期せざるを得なくなるという見通しも散見され、15日の急伸以降、相場は上値の重い展開となりました。

仮想通貨上場投資信託(ETF)と同様に、BakktおよびICEのビットコイン(BTC)1日現物先物は、市場に機関投資家のマネーを呼び込む材料として考えられており、2018年来の弱気な仮想通貨相場を好転させるか注目されます。

それだけに、これまで延期を繰り返してきたBakktのさらなるローンチ延期は市場に失望感をもたらすことも予想されます。

コンスタンチノープル延期発表、一部ではインサイダー取引の噂も

大型ネットワークアップデートのコンスタンチノープルが前日に迫った16日、イーサリアム財団は突如同アップデートの延期を発表しました。

先日もお伝えした通り、今回の延期判断は、ChainSecurityがEIP 1283にリエントランシー攻撃に対する脆弱性があると指摘したことで可決された模様です。

突然の発表とはなりましたが、ネットワークのセキュリティと安全性の観点から、必然的な判断だったと言えるでしょう。

イーサリアム財団からの発表があった16日のイーサリアム(ETH)の相場は、早朝5時台に128ドル台から一気に120ドルを割り込みましたが、その後は反発に転じ終値は125.65ドルまで戻しました。

売り材料ともなる延期の発表後に顕著な相場の動きが続かなかったことから、10日のETH相場急落がインサイダー取引であった可能性を指摘する声もあります。

また、今回の発表後の相場の動きを見る限り、市場参加者は技術的な側面に感度が低い、もしくはイーサリアムのアップデート延期をある程度織り込んでいたことなどが指摘されます*。

【第2図:ETH対ドルチャート(1時間足)】

出所:Trading ViewのETH/USDチャートより作成

*コンスタンチノープルはすでに2度延期されています。

サマリー

先週10日の相場急落から一転し、今週の仮想通貨市場時価総額は狭いレンジで推移しました。

市場が様子見ムードになりやすい要因の一つとしては、14日のビットコインのマイニング・ディフィカルティ調整でマイニング損益分岐点が若干引き上がったことが考えられます。

ビットコインネットワークのハッシュレート推移は、昨年11月から12月中旬まで下落基調となりましたが、12月中旬以降は反転続伸となりました(第3図)。

しかし、14日のディフィカルティ調整後は再び下落基調となっており、利益を上げられなくなったマイナーが撤退、もしくはマイニング機材の運用を一時停止している可能性が指摘されます。

【第3図:ビットコインネットワークのハッシュレート(7日移動平均)&ディフィカルティチャート】

出所:blockchain.comより作成

ハッシュレートとディフィカルティを、2016年12月31日を100として指数化しました。

これらの乖離率を見ると、足もと-4.14%で推移しています。

この数値が-5%<n<5%の場合、ハッシュレートの推移に対しディフィカルティの調整が正常に機能していると指摘されますが*、ハッシュレートが続落となれば、昨年11月末のように相場に強い売り圧力がかかることが予想されます。

年末年始で少し落ち着きを取り戻した市場ですが、依然ネットワーク動向から発生する相場へのリスクは解消されていないと言えます。

【第4図:ビットコインネットワークのハッシュレート(14日移動平均)のディフィカルティからの乖離率(双方を、2016年12月31日を100とした指数化データから算出)】

出所:blockchain.comより作成

*ハッシュレートのディフィカルティからの乖離率が-5%<n<5であった日は、サンプル内の77%を占めるため、同条件が正常値範囲としています。

テクニカル分析

BTCの対ドル相場は、13日、21日、34日、55日、4本の移動平均線が収縮しており、相場の方向感を判断することが困難な局面となっています(第5図)。

相場が横ばいとなっている事を示す移動平均線の収縮ですが、次のトレンドに向けて相場がスタンバイしているという解釈もされるため、相場の上・下放れには常に警戒を要するでしょう。

【第5図:BTC対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】

出所:Trading ViewのBTC/USDチャートより作成

リップル(XRP)の対ドル相場は今週、13日移動平均線が34日、55日移動平均線を割り込みました(第6図)。

また、21日移動平均線は17日に34日移動平均線を割り込んでいます。

相場は、10日に4本全ての移動平均線を割り込み、乖離率は-4.16%となっています。

【第6図:XRP対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】

出所:Trading ViewのXRP/USDチャートより作成

ETHの対ドル対ドル相場は16日、13日移動平均線が21日移動平均線を割り込みデッドクロスが出現しています(第7図)。

相場は13日に34日と55日移動平均線を一気に割り込みました。

一方、14日には相場が戻し、15日には34日移動平均線に跳ね返されるも、現在は55日移動平均線の上抜けに成功しています。

【第7図:ETH対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】

出所:Trading ViewのETH/USDチャートより作成

<本記事ご協力>

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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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