2024年4月にビットコインの半減期が行われた後、主要なビットコインマイニング企業は、二つの戦略を選ぶようになっています。ひとつは、マイニングしたBTCを保有し続ける「ホールド戦略」、もうひとつは人工知能(AI)技術への投資です。
マラソン社(MARA)、ライオット社(RIOT)、クリーンスパーク社(CLSK)のようなマイニング企業は、将来的な価値の上昇を期待して、自社でマイニングしたビットコインを保有する戦略をとっています。これは、ビットコインを売却して損失を出すのを避けることで、潜在的な損失を未実現のままにし、強気市場が出現した場合に利益を得るためのポジションを取っていると考えられます。
AI投資マイニング企業の方が株価は好調
一方、AIへの投資を行っているマイニング企業の株価は、ビットコインをホールドする企業よりも好調です。例えば、Core Scientificは、AIスタートアップCoreWeaveとの数十億ドル規模の契約を発表した後、その株価が4倍に跳ね上がりました。Core Scientificは、今年初めに破産から再建を果たしています。
これに対して、BTCを保有する戦略を採用しているMARAやRIOTの株価は、それぞれ20%以上の下落を見せています。Iris EnergyやBit Digitalなど、AIに投資している企業の株価は、BTCを保有する企業よりも好調です。
BTCをホールドする戦略は、MARAやCLSKのように収益性の高い運営を行っているマイナーにとっては、十分に理にかなったものと言えます。特にビットコイン価格が上昇する局面では、この戦略は有効に見えます。実際、ビットコイン市場が再び活性化する中で、マイニング企業たちは借り入れや株式発行を再開することで、その資金でさらなる仮想通貨を購入しています。
関連:ビットコインマイニング企業マラソン、2億ドルのビットコイン担保ローンを発行
ビットコインの将来的な価格動向次第で、ホールド戦略は大きな利益をもたらす可能性がある一方で、大きなリスクも伴っています。それに対して、AIに投資するマイナーたちは、より安定した成長を目指していると言えるでしょう。
情報ソース:Bloomberg
The post ビットコイン半減期後にマイナーが選ぶ二大戦略:BTCホールドかAIへの投資か appeared first on CRYPTO TIMES