
Ark Invest社のCEO、キャシー・ウッド氏は、米国経済がAI、デジタル資産、自動化の進展により、生産性主導の新たな成長期へ移行しつつあるとの見解を表明しました。
ウッド氏によると、金融引き締め政策に起因する約3年間のセクター別景気減速、いわゆる「ローリング・リセッション」期間は終焉を迎え、経済安定化と再拡大の兆候が認識されています。この見通しは、AIと自動化が各産業でコスト削減、生産高向上、インフレ抑制に寄与するという分析に基づいています。
ウッド氏は、現在の経済回復予測について、生成AIや機械学習が推進する官民両セクターにおける構造的変革に起因すると分析。これらの技術は、知識集約型産業における労働集約度を低下させ、プロジェクト期間を短縮し、人的資本をより高付加価値業務へ再配分することを可能にします。
今回の成長局面は、過去の消費主導型や信用主導型のサイクルとは異なり、具体的な効率性向上に根差すとウッド氏は主張しています。インフレ期待の低下と急速なイノベーションが同時に発生することで、長期的な投資に適した環境が米国内に形成されつつあるとの見解です。
ビットコインとテスラ社が鍵か
この予測において中心的な役割を果たすのは、ビットコイン(BTC)とテスラ社です。Ark社はビットコインを変革的金融資産と位置付け、1コインあたり最大150万ドルの長期価格目標を維持しています。
この強気な予測は、機関投資家の参加拡大、デジタル価値保存手段としてのビットコインの役割、自国通貨が不安定な国々におけるその重要性を根拠としています。
また、テスラ社もArk社が最も高い確信を持つ投資先の一つであり、電気自動車メーカーである同社に対し、5年以内に1株あたり2600ドルの目標株価を設定しました。この予測は、自動運転ライドヘイリングサービスの商業化や自動運転技術の進展を織り込んでいます。
さらにウッド氏は、テスラのロボット部門にも未開発の大きな可能性があると分析しており、ヒューマノイドロボットが数十兆ドル規模の世界的な市場機会を創出する可能性があると見ています。
情報ソース:Cryptoslate
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