
バイナンス (Binance) 創設者のCZ氏は先日ドバイで開催されたカンファレンスイベントでAI(人工知能)と仮想通貨が描き出す未来像についての見解を示しました。
そこでは、AIが自律的に経済活動を行い仮想通貨がその基盤となる未来が示唆されています。
AIが生み出すデータ量は人間の10倍|決済は仮想通貨に?
CZ氏はAIの進化がもたらすデータ量(トークン)の爆発的増加について言及しました。
あるファンドマネージャーの試算として、現在人類が1日に生成するデータ量は約300兆トークン(単語や情報の単位)であるのに対し、AIはすでにその10%に相当する量を生成しており、将来的には人類の10倍以上のデータを生成するようになると予測。
そして、これらのAI同士が情報を交換し、取引を行う際の決済手段として「AIがクレジットカードの番号を入力したりSMS認証コードを扱ったりすることはない。AIにとっての通貨は仮想通貨になる」とコメントしました。
現在のステーブルコイン市場では活発な決済利用が見られます。調査データによると、2023年1月から2025年2月の期間において総額942億ドルのステーブルコイン決済が行われ、期間中で月間の決済額の成長率は215%を記録しています。
We were able to specifically attribute $94.2 billion worth of stablecoin payments settled between January 2023 and February 2025
Monthly stablecoin payment growth is up 215%, from <$2bn to over $6.3bn pic.twitter.com/AbY1Xy7Ku5
— Artemis (@artemis) May 29, 2025
ステーブルコイン決済はB2B(企業間取引)分野での成長が顕著です。また、現在のステーブルコインB2B決済額は30億ドルとなるなか推定されるB2B市場規模は145兆ドルとされており、今後の大きな成長余地が示されています。
CZ氏はまた、AIの学習データ収集においてもブロックチェーンの役割を強調。「あなたの健康データは匿名化され、AIの学習に利用される。あなたが望むなら、全ての思考や行動をデジタル化・トークン化し、収益化できる」とし、データ主権を個人に取り戻す手段としてブロックチェーンの可能性を示しました。
関連:ビットコインを超える可能性?著名投資家が次に賭ける「AI銘柄」とは
記事ソース:Youtube
The post AI経済圏の通貨は仮想通貨に?バイナンス創設者が描く未来像 appeared first on CRYPTO TIMES