
資産運用大手のブラックロックが、機関投資家向けの暗号資産取引所に多額のビットコイン(BTC)を移動させており、市場の注目を集めています。この動きは、同社が運用するビットコイン現物ETFからの大規模な資金流出と時期が重なっており、資産配分の見直しであるリバランスの一環と見られています。
BlackRock deposited 1,249.68 $BTC ($131.55M) into #Coinbase. In total, they deposited 5362.37 $BTC ($560.94M), in the past 2 days.
They also withdrew 27,241.4 $ETH, worth $69.25M from #Coinbase.https://t.co/pyOLoPpL7H pic.twitter.com/b6dh3DJGLf
— Onchain Lens (@OnchainLens) June 3, 2025
オンチェーンデータ分析を手がけるOnchain Lensによると、ブラックロックは過去2日間で5,362BTC(約5億6090万ドル相当)をコインベースプライムの口座へ送金しました。月曜日に4,113BTC、火曜日に1,249BTCが移動しており、その多くは300BTCずつのブロックで処理されています。送金先であるコインベースプライムは、主に機関投資家が資産の売却やリバランス、新たな投資戦略への移行などの際に利用するプラットフォームです。
この資金移動は、ブラックロックのiShares Bitcoin Trust (IBIT)から、記録的な規模の資金が流出した直後に行われました。IBITは5月30日に過去最大となる4億3000万ドルの資金流出を記録し、6月2日にもさらに1億3000万ドルが流出しました。
この背景にはビットコイン価格の調整があります。価格が一時11万2000ドルを超えた高値から今週は約10万5000ドルまで下落したことで、投資家による利益確定や価格後退への対応が活発化した可能性があります。ETFから償還要求があると運用会社は原資産であるビットコインを売却して対応する必要があり、今回の送金もそのための動きとみられます。
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