
6月5日、暗号資産市場で売りが広がりビットコイン(BTC)は一時10万1500ドルまで急落しました。これは過去1カ月で最大の下落率であり、機関投資家の需要減少やマクロ経済の不確実性が高まったことが背景にあります。
価格下落の要因の一つは市場の勢いの低下です。現物型ビットコインETFへの週間資金流入額が77%減少し、これまで相場を支えてきた機関投資家の買いが弱まりました。同時に数カ月にわたる価格上昇を受けて大口保有者による利益確定売りが増加したことも下落圧力となっています。
マクロ経済の不確実性も投資家心理を冷やしています。米国の雇用統計の発表や連邦準備制度理事会(FRB)の新たなコメントを前に市場では警戒感が広がっています。インフレの長期化と高金利への懸念から、多くの投資家は暗号資産のような変動性の高い資産へのエクスポージャーを減らしています。今週発表された民間雇用統計が予測を大幅に下回り、2年以上ぶりの低い伸びとなったことも景気減速への懸念を強めました。
今後の見通しとして、もしビットコインが10万ドルの支持線を維持できなければ9万7000ドルまたはそれ以下の水準まで下落する可能性があると専門家は見ています。
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