
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)におけるビットコイン(BTC)先物の大口建玉保有者数が、2025年5月末時点で過去最高の217に達したことが明らかになりました。これは機関投資家による暗号資産への関心が戦略的な資産として高まっていることを示唆しています。
この数字は今年初めの約160から36%増加したものです。2024年初頭から一貫して増加傾向にあり、機関投資家による資産の蓄積が特定のイベントに合わせた短期的な取引ではなく一貫したテーマになっていることを示しています。レポートでは少なくとも2.5BTCに相当する契約を保有するトレーダーを追跡しています。
背景にはトランプ大統領の通商政策などに起因する経済的、地政学的な不確実性の高まりがあります。機関投資家はビットコインを伝統的な金融システムのリスクに対するヘッジ手段や特定の金融政策に連動しない資産として評価しているようです。
この機関投資家の関心の高まりと並行して、企業によるビットコインの財務資産への組み入れも加速しています。5月28日にはゲームストップ(GameStop)が4,710BTCの購入を発表。5月27日にはトランプ・メディア(Trump Media)がビットコイン購入を目的とした23億2000万ドルの資金調達を完了しました。
専門家はこれらのデータはビットコインが単なる投機的資産から、機関投資家のポートフォリオにおける標準的な構成要素へと移行しつつあることを示していると分析しています。大口保有者の着実な増加は、機関投資家がビットコインへの投資を戦術的な短期取引ではなく戦略的な長期判断として扱っていることの表れです。
情報ソース:The Block
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