
世界第2位の暗号資産ATM運営会社であるコインフリップ(CoinFlip)が、10億ドル規模での売却を検討し買い手を探しているとブルームバーグが報じました。この動きは、暗号資産業界で活発化するM&A(合併・買収)のトレンドを反映する可能性があります。
関係者によると、同社は売却交渉の初期段階を円滑に進めるため財務アドバイザーを起用しました。コインフリップは10億ドル以上での売却を目指していますが、この金額での合意や売却自体が成立するかはまだ不透明です。
コインフリップは世界中で約5,600台の暗号資産ATMを運営しており、そのうち約4,300台は米国内に設置されています。業界最大手はビットコイン・デポ(Bitcoin Depot)で約8,700台のATMを保有しています。暗号資産ATMは現金でビットコインなどを手軽に購入できる利便性を提供します。
一方で、暗号資産ATMは高齢者などを標的とした詐欺に悪用されるケースもあり、米国では「暗号資産ATM詐欺防止法案」が提出されるなど対策が議論されています。
暗号資産業界では規制の明確化やWeb2企業の関心再燃を背景に、2024年11月頃からM&A活動が活発化しています。最近では6月3日に取引アプリ大手のロビンフッドが、暗号資産取引所ビットスタンプの買収を完了したことが報じられました。
情報ソース:Bloomberg Law
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