
ミシェル・ボウマン氏が米連邦準備制度理事会(FRB)の新たな監督担当副議長に就任したことを受け、暗号資産支持派のシンシア・ルミス上院議員は証拠に基づく規制への移行が期待できるとし、業界に「より明るい未来」が訪れるとの見解を示しています。
Miki Bowman’s confirmation signals a brighter future for digital assets. My statement below. pic.twitter.com/ze0buUq139
— Senator Cynthia Lummis (@SenLummis) June 4, 2025
ボウマン氏は6月5日、上院で48対46の僅差で承認されました。2018年からFRB理事を務めてきた同氏は、今後4年間の任期で大手金融機関や新興技術に対する監督の枠組みを統括します。ルミス氏は「政治的配慮より証拠に基づく規制を重視するボウマン氏の姿勢は米国の金融システムを強化するでしょう」と評価しました。
ボウマン氏自身も過去の指名公聴会で、銀行が競争力を維持するためには新技術の採用を許容すべきだと発言しました。また、規制当局は「賢明なイノベーション」の促進に焦点を当てるべきだと強調しています。
FRBは暗号資産を直接規制しませんが、銀行セクターが暗号資産関連企業やステーブルコイン発行者とどう関わるかに大きな影響力を持ちます。ボウマン氏の就任は銀行による暗号資産のカストディや決済サービスへの参入方針に影響を及ぼすと見られています。
この人事は、規制の明確性を長年求めてきた暗号資産業界から歓迎されています。業界団体Crypto Council for Innovationも新技術への開かれた姿勢を評価し、かねてよりボウマン氏の指名を支持していました。今回の就任は議会で暗号資産の市場構造などに関する複数の法案が審議される中で行われたものです。
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