2025年7月22日、イーサリアムを基盤とするNFT市場において、取引ボリュームとフロアプライス(最低取引価格)が顕著な上昇を見せました。特に「CryptoPunks」や「Bored Ape Yacht Club」、「Pudgy Penguins」といった著名なプロジェクトが市場の活況を牽引しており、NFT市場への関心が再び高まっていることを示唆しています。
データ提供サイトCoingeckoによると、「CryptoPunks」のフロアプライスは、約40.99ETHから約47.5ETHへと大幅に上昇しました。同様に「Bored Ape Yacht Club」も約10.8ETHから約13.49ETHへと価格が上がっています。また、人気プロジェクトの「Pudgy Penguins」も、フロアプライスが約14.77ETHから約16.75ETHまで上昇するなど、市場全体でポジティブな動きが広がっています。*価格データは記事執筆時CoinGecko参照
この価格上昇の背景には活発な取引活動があります。7月21日には、特定のコレクションから複数のNFTを一度に購入する「スイープ」と呼ばれる取引を含め、多くの有名プロジェクトで大規模な取引が行われました。これに伴い、NFTマーケットプレイス全体の取引高も急上昇しています。データ分析プラットフォームDuneのデータによればイーサリアムNFTの取引ボリュームは明確な増加傾向を示しており、市場の熱気が数字にも表れている状況です。

Ethereum上のNFT取引ボリュームの推移チャート|画像:dune.com
今回の市場の動きは複数の要因が複合的に影響していると見られています。新規購入者の参入に加え、まとまった資金を持つ大口投資家による購入が相次いだことが価格を押し上げる大きな要因となったと考えられます。
これらの投資家による積極的な買いが市場心理を改善させ、さらなる買いを呼ぶ好循環が生まれている可能性もあります。今回の価格上昇が一時的なものなのか、あるいは長期的な回復トレンドの始まりとなるのか今後の市場動向が注目されます。
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