
スタンダードチャータード銀行は最新のレポートで、事業会社が将来的にイーサリアム(ETH)総供給量の10%を管理する可能性があると予測しました。
レポートによると、これらの企業は投機目的でETHを保有しているのではなく、ステーキングによる利回りやDeFi(分散型金融)との連携を軸に財務戦略を構築しています。
米国の規制下にある現物イーサリアムETFはステーキングが禁止されていますが、これらの企業はステーキングが可能なため構造的な優位性を持っています。
ETHレバレッジ投資の新手法「ETH Strategy」が始動
多くの企業は保有するETHの大半をステーキングし、追加リターンを得ています。その結果、これらの企業の株式は純資産価値を上回る価格で取引されることが多く、事実上「利回り付きETF」として機能しているとレポートは指摘します。
この分野をリードするのはビットマイン(BitMine)社です。同社は現在ETH循環供給量の約0.5%を保有し、将来的な拡大を目指しています。また、シャープリンク・ゲーミング(SharpLink Gaming)はイーサリアム中心の資金調達で数億ドルを集め、そのETH保有量はイーサリアム財団を上回りました。
このトレンドは業界を越えており、バイオテクノロジーやエネルギー分野の企業もETH財務戦略を採用しています。
スタンダードチャータード銀行はこの動きがビットコイン(BTC)の企業財務モデルの単なる再現ではないと強調し、イーサリアムのプログラム可能性を活かした新しいデジタル資産戦略だと位置づけています。また、機関投資家の需要が続けば、これらの企業は暗号資産金融エコシステムで長期的に定着する可能性があると結論づけています。
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