
世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)は、米国の新法がステーブルコインを「金融の未来」を担う決済手段として確立させたと最新レポートで分析しました。
この分析は決済用ステーブルコインの連邦規制を定めたGENIUS Actに基づいています。同法はステーブルコインを決済手段と定義し、利息の付与を禁止、発行体を規制下の銀行などに限定しました。
メタマスク、新機能「Stablecoin Earn」を発表|モバイルアプリで対応
ブラックロックはこの法整備がトークン化されたドル決済ネットワークが国境を越えた取引を促進するため、米ドルの国際的な役割を強化する可能性があると評価しています。
一方で利息が禁止されたことにより、魅力的な銀行預金が提供されている主要経済国での普及が抑制される可能性も指摘しています。
レポートはステーブルコインの準備金にも言及。発行体は主に満期が短い米国短期国債(T-bill)やマネー・マーケット・ファンドなどで準備金を保有します。現在、テザーやサークルといった主要発行体はT-bill市場の大口購入者です。しかし、今後ステーブルコインの需要が拡大しても資金は類似の資産から移動することが多く、米国債の利回りへの影響は限定的だと分析しています。
香港などが事業誘致を進める中、他国が利息付きステーブルコインを認めればドルの地位に影響が及ぶ可能性があります。ブラックロックは、米国が将来的に利息を許可することでこの競争に対応する可能性も示唆しています。
情報ソース:BlackRock
The post 「ステーブルコインは金融の未来」ブラックロック分析 appeared first on CRYPTO TIMES