仮想通貨で利益を得る方法はトレードだけだと思っていませんか?実はトレード以外にも利益を得る方法があるんです。それは仮想通貨レンディングという方法。この記事では、仮想通貨で利益を得る方法のひとつ、仮想通貨レンディングについて詳しく解説します。
仮想通貨レンディングとは
仮想通貨レンディングとは、自身が保有している仮想通貨資産を人に貸す(英語でlend)ことで利益を得ていく投資の方法です。取引所やウォレットの機能などを通じておこなうのが一般的で、貸し手はレンディングの期間に応じて決められた金利を受け取ることが可能。トレードよりも安定的に稼げる方法として注目されています。
イメージとしては、銀行などの金融機関にお金を預けて金利を受け取るといった感じでしょうか。レンディングの手続きを踏むだけで利益を生み出すことができるので、ホールドすると決めている資産でレンディングする方法も有効です。もしも眠っている仮想通貨資産があるのであれば、利用を検討してみてもいいかもしれません。
仮想通貨レンディングのメリット・デメリット
仮想通貨レンディングには、メリットとデメリットがあります。サービスを利用する上で、この点を知っているかはとても重要。この項では仮想通貨レンディングのメリットとデメリットについて紹介します。
仮想通貨レンディングのメリット
- 眠っている資産を有効的に活用して利益を出せる
- トレードの時間がない人でも利益を得られる
- 銀行預金にくらべて金利が高い
- トレードよりも安定的に仮想通貨資産の運用ができる
仮想通貨レンディングのデメリット
- レンディング中は送金・売却などがいっさいおこなえない
- レンディング中に仲介の取引所などが破綻すると、資産が戻ってこない
- 日本ではまだまだ魅力的なサービスが少ない
仮想通貨レンディングの金利について
日本の銀行金利
日本の銀行金利は今ものすごく低い状態です。大きな金額を預金していても、微々たる額の利益しか生まないこともしばしば。金利がいいとされているネットバンクに預金しても、金利が何十倍にもなるということはありません。
日本の銀行金利についてわかりやすい画像があったので、以下に紹介します。
(定期預金の金利の比較より抜粋)
見てわかるようにほとんどが0.01%もしくはそれ以下となっています。この状態では継続して預金しても大した金額にはなりません。1,000万円預けても年間で1,000円しか増えない(0.01%で計算)のが現状です。
仮想通貨の金利
日本でもいくつかの取引所で仮想通貨レンディングをおこなっています。ここではひとつの例としてCoincheck(コインチェック)のレンディングサービスを見ていきましょう。コインチェックのビットコインレンディングにおける金利は以下の通りです。
貸出期間と金利
- 14日間 年率1%
- 30日間 年率2%
- 90日間 年率3%
- 365日間 年率5%
以上のように仮想通貨レンディングにおける金利は、日本の銀行金利と比べものにならない数字です。あいだをとったとしても、2桁以上は金利に開きがあります。
銀行預金では1,000円しか受け取れなかった1,000万円の預金でくらべると、仮想通貨レンディングでは年間で50万円もの利益をあげることが可能です。(1,000万円相当のBTCを365日貸し出すことを前提に5%の金利で計算)
仮想通貨レンディングサービスをおこなっている国内の取引所
bitbank(ビットバンク)
ビットバンクでは、2018年の4月からビットコインのレンディングサービスが始まりました。
貸出期間は1年間の固定で、貸出金額に応じて利率が変動する仕組みです。最大の利率は、10BTC以上を貸し出したときの5%。レンディング期間中の解約も可能ですが、その場合には5%の解約手数料がかかってしまいます。
GMOコイン
GMOコインでもレンディングのサービスをおこなっています。こちらは複数の通貨に対応しているのが特徴で、ビットコインはもちろん、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコインに対応。アルトコインのレンディングをおこないたい場合には、選択肢にあがるかもしれません。
利率は一律で5%。貸出期間は90日となっています。貸出にあたっての最低数量が全体的に大きめ(10BTC、100ETH、10万XRPなど)なのはデメリットであると言えるでしょう。
Coincheck(コインチェック)
上でも紹介したコインチェックではビットコインのレンディングが可能。今後はアルトコインのレンディングにも対応していくと公式サイトに明記されています。
ほかの国内取引所がおこなうレンディングサービスに比較して特徴的なのが、選べる貸出期間と、それに応じて変動する利率。自身がかんがえるやり方で運用できるのが、コインチェックを利用するメリットでしょう。また、最低数量も3つのなかでは低めに設定(10万円分から)されているので、はじめてのレンディングを利用する場合にはおすすめのサービスと言えます。
仮想通貨レンディングのリスクについて
メリット・デメリットの項でも簡単に触れましたが、ここでは仮想通貨レンディングのリスクについてすこし掘り下げて解説します。
基本的にレンディング期間中は引き出すことができない
もし保有する仮想通貨に急な価格変動が起こったら、あなたはどうしますか?レンディングのデメリットに送金・売却ができないことがあると先の項では説明しました。これは急な価格変動が起こったとき、すぐに対応できないことを意味しています。
レンディングせずに保有している人はうまく取引して価格変動を活かしますが、レンディングをしている場合、即座には対応できません。レンディング期間が終わったときには価値が半分になっていて、なんのためにレンディングをしたのかわからない。そうなることもあり得ます。追加の手数料を払えば解約できるサービスもありますが、それでも手数料分はマイナスに。このことはレンディングをおこなう前に知っておいたほうがよいでしょう。
取引所の倒産によって元本が戻ってこない危険性がある
レンディングでは基本的に無担保で貸すことが多いもの。つまり、もし取引所がなんらかの理由で破綻してしまった場合には、なんの保証もないことになります。読んでわかるとおり、このことはとても大きなリスク。増やすためのレンディングなのに、蓋を開ければ全部なくなってしまったということにもなりかねません。
メリットの面だけではなく、デメリットの面もしっかり知っておくことが、有意義にレンディングサービスを扱える前提となってくるでしょう。
まとめ
預けておくだけで大きなリターンを得られる可能性のある仮想通貨のレンディング。一見すると必ず稼げる方法のように見えますが、そこにはやはりリスクもあります。
レンディングを利用する場合には、よりメリットを大きく、デメリットを小さくできるよう、レンディングサービスについてしっかり学んでおきましょう。
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