大手仮想通貨取引所ポロ二エックスが8日、ビットコインキャッシュが16日未明のハードフォークでもし分裂した場合における両方のコインを取引できるサービスの提供を開始した。
ビットコインキャッシュは、16日午前2時頃(日本時間)にハードフォーク(機能更新)を行うが、複数のソフトウェアで意見の対立が生じ、ビットコインキャッシュとビットコインSVというふたつの仮想通貨に分裂する可能性がある。
実際に分裂するかどうかは16日のハードフォークまでは不明であるが、これに先駆ける形でユーザーはポロ二エックス上でビットコインキャッシュとビットコインSVの双方が取引可能となった。ビットコインキャッシュは多数派であるソフトウエアビットコインABC側、ビットコインSVは新たに作成されたソフトウェアであるビットコインSV側となる。
まだ開始されたばかりの同取引所による各通貨の取引だが、足元ではビットコインキャッシュ(ABC側)の方がビットコインSVの約10倍の価格で取引されており、市場はオリジナルのビットコインキャッシュの方がビットコインSVよりも価値が高いとみなしていることが読み取れる。
こうしたハードフォーク前の各通貨の取引サービスは、昨年8月にビットコインがビットコインとビットコインキャッシュのふたつに分裂する前にも展開されており、ハードフォーク後の各仮想通貨の市場価格のひとつの基準として機能した。
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