16日のビットコイン（BTC）は、59.3～63.7万円で推移した。深夜に安値を付けた後は63万円を挟んだもみ合いが続いた。これまで下値めどとして意識されていた64万円あたりが一転して上値抵抗として意識されているようだ。このところ海外時間に仕掛け的な動きが続いているが、節目の60万円を維持できるか注目される。
また、16日午前2時頃にハードフォーク（機能更新）を完了したビットコインキャッシュ（BCH）がビットコインABC側とビットコインSV側というふたつの開発陣営のチェーンに分岐した。ビットコインABC側のマイニング（仮想通貨の新規発行や取引承認に必要となる計算作業）企業の中には、ビットコインのマイニングに充てていたパワーの大部分をビットコインキャッシュのマイニングに一挙に振り分ける企業も出ており、ビットコイン価格への影響も含めて今後の動向に注意が必要だ。
昨日のチェーン分岐前まではビットコインSV側のハッシュレート（マイニングの計算力を表す単位）が全体の７割超を占めていたが、ハードフォーク後にビットコインABC側が大幅にハッシュレートを追い上げて逆転した。18時時点ではビットコインABC側が9割超とSV側に大きく差をつけている（コインダンスより）。また18時時点の仮想通貨取引所ポロ二エックスにおける取引ではBitcoin ABC/BTC＝0.053、BitcoinSV/BTC＝0.019と高値で取引されている。このままいけばビットコインABC側がビットコインキャッシュというティッカーシンボルを引き継ぐ可能性が高いが、今後のビットコインSV側の動きと各取引所の対応が注視される。
＜SI＞
11月16日の仮想通貨市場【フィスコ・ビットコインニュース】
2018/11/16 18:44
FISCO
