1887年創業の老舗のウィスキーメーカー『ウィリアム・グラント&サンズ(WG&S)』は高級スコッチ商品『アイルサ・ベイ』の製造・流通・販売をブロックチェーンで管理することを発表した。
樽の種類、充填日、瓶詰め日を記録
アイルサ・ベイはWG&Sの既存のデータベースをソースとして、樽の種類、充填日、瓶詰め日をブロックチェーンに記載され、トラッキング可能になる。
ブロックチェーンで製造管理することで、偽装やデータの改ざんから保護できる。
ブロックチェーンテクノロジーにより、アイルサ・ベイは位置情報サービスと連携してウイスキーの購入先を関連付けることで、既存の顧客だけでなく潜在的に顧客となりうるユーザーのデータも収集することができる。
偽造酒の被害は約2.2億ポンド
欧州連合(EU)の知的財産局(EUIPO)のレポートによると、市場に出回っている偽造されたワインやスピリッツの被害額は英国から出回ったものだけで約2.2億ポンドに登ると見られる。
昨年は5000万リットルもの偽造酒が押収されており、これらの偽造酒は凍結防止剤、洗浄液、木炭および(または)マニキュア液除去剤が含まれている危険がある。
偽造酒を摂取した場合、失神、かすみ目、短期間の視力喪失、そして最悪の場合には死亡に至る可能性があるとされており、問題視されている。
進む食品のブロックチェーン導入
酒だけでなく、食品関連でもブロックチェーンの導入が進んでいる。ジビエ肉の管理・流通を担っている日本ジビエ振興会では、個人の猟師が捕らえた肉でも安全な食肉として流通できるシステムをNEMブロックチェーンで開発した。
また、IBMでは食品管理に特化したブロックチェーンによるサプライチェーン管理システム『IBM Food Trust』を商業化させている。
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