Enbowlは、ブロックチェーンで個人情報を管理するデータウォレットアプリ『moraco(モラコ)』のβ版を3日、リリースした。
データを自身で管理するポイントアプリ
moracoはユーザーが企業と同意の上で個人情報を提供することでポイントなどの報酬を得られる、いわゆるポイントサービスだが、ブロックチェーンを利用することで差別化を図る。
ユーザーは個人情報を「提供する」といっても、既存のポイントサービスのように提供先の企業のサーバーに個人情報が置かれることはない。
個人情報は『分散型PDS』と呼ばれる暗号化された状態で個人の端末に保管される。企業はユーザーのデータを参照する際、ユーザーが認めた内容のみ利用することができる仕組みだ。
個人情報保護法の改正や情報銀行実装の潮流
3年ごとに見直される個人情報保護法だが、2020年には大規模な改正が予定されている。
その中で『企業のデータ活用を促す「仮名情報」制度』の導入も議題に上がっている。仮名情報制度が導入されれば、ユーザーのプライバシーは保護しながら企業のデータ利用が促進されるメリットがある。
また、総務省・経産省が推進する『情報銀行』の社会実装に向けた取り組みも活発になっている。情報銀行は個人情報を利用したマッチングや、匿名化したうえでの情報提供などを一元化して行う制度や事業者を指す。
これらの潮流にあわせてmoracoも2019年内に個人の信用スコア機能の実装を進めるなど、積極的な展開を予定している。
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