デジタル資産に関する犯罪が増加傾向にあることを受け、インドで警察幹部を対象とした暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーンについての研修が9月に実施されることが分かった。
仮想通貨の基礎から犯罪についての研修
同国のサルダール・ヴァッラブバーイー・パテール警察大学校(Sardar Vallabhbhai Patel National Police Academy)の発表によると、「仮想通貨に関する事件の捜査:Investigation of cases involving crypto currencies」という研修は9月5、6日に実施される予定。受講者は仮想通貨とブロックチェーンの基礎的な知識から、法的な側面、仮想通貨を利用した犯罪とその捜査についての研修を受ける。
インドにおける仮想通貨関連犯罪
インドでは仮想通貨に関連した事件が7月に2件報告されている。日刊英字新聞のザ・タイムズ・オブ・インディア(The Times of India)に報道によると、犯罪捜査局(CID)が7月4日、仮想通貨に関わる詐欺を働いたとして4人を逮捕したことを発表。容疑者らはKBCコインという仮想通貨を作成し、10パイサ(約0.16円)から10ルピー(約15.6円)まで値上がりすると約束し、投資家らを騙していたとされている。
その他にも7月3日には、デリーの警察当局が仮想通貨関連の詐欺とペーパーカンパニーを利用した金融詐欺の疑いで、プライベートバンクのマネージャーの男が逮捕された。事件は、デリーの住人がKashhcoinへの投資金の140万ルピー(約220万円)以上を騙されたとの告発により発覚。男は容疑を認め、共犯者の6人も逮捕されたと報道されている。
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参考
・Another cryptocurrency racket busted in Surat, four held