仮想通貨ステラルーメン(XLM)が前日比30%高を記録し、時価総額10位に返り咲いた。アルト市場への緩和傾向を指摘する見方も広がっている。
直近の仮想通貨市場では、主要アルトコインの高騰で、売られ過ぎにあるアルトコインも連れ高するとの見方もでており、アルト市場へ期待感も再び高まりつつある。
ステラの高騰では、大口の送金履歴やサプライズニュースの発表は行われておらず、他の主要アルトの高騰を受け資金が流入したとの観測が強い。直近の重要ニュースでは、1.7億ドルに相当する20億のステラの「エアドロップ」(回数を分けて配布)の発表が行われており、巨額配布であることに長期的な宣伝効果が得られるとの見方も示されている。
ステラのブロックチェーンネットワークを支える非営利組織 ステラ開発財団(SDF)は9日、新たなクラウド基盤のチャットアプリKeybaseのユーザーにエアドロップを行うと発表した。Keybaseは人気オンラインサービスSlackやテレグラムのライバルAPPとして世界で利用されているSNSアプリだ。
Keybaseユーザーを対象にしたエアドロップでは、1回目の配布で、1億XLMが40万人のユーザーに無料配布。10月からの20カ月間、毎月15日に1億XLMずつ段階的に配布される。
配布条件が厳しいことから、新規参加は難しいと見られているが、既存のKeybase利用者などを新たに仮想通貨保有者として取り込む戦略として注目が集まっている。
通常、エアドロップでは通貨の供給を増やすメカニズムとして、売り圧力に繋がる懸念が生じるが、仮想通貨投資家には該当しないKeybaseのユーザーへ配布を行うことで、大きな宣伝効果に繋がる可能性がある。
なお、ビットコインのパフォーマンスを大幅に上回った今週のアルト相場を受け、一部の投資家には「バブル」を期待する見方も出ているが、オンライン投資大手eToroのシニアアナリストGreespan氏は、「アルトバブルと呼ぶのはまだ早いが、バブルに転じる可能性は十分にある。」と投資家へのニュースレターでコメントを残している。
(記事提供:コインポスト)
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