米証券取引委員会(SEC)の5人のコミッショナーが、先月非承認として報告されたBitwise版のビットコインETFを再審査することがわかった。SECが最新記録を公表した。
再審査を申請したのは、Bitwise社ではないとしたものの、SECはこの流れに対して「大歓迎だ」とコメント。再審査に関するパブリックコメントの提出期限は12月18日までの期間を設定した。
今回の再審査に至った理由は現時点では明らかではないが、再審査の仕組みとしては、コミッショナー1人が要求した段階で実行される仕組みであり、今回の事例もこれに当てはまる可能性はある。
10月9日にも、米SECの取引市場部のスタッフが非承認の判断を下したBitwise版のビットコインETFは、再び一縷の光明が見えた格好だが、過去の再審査の事例から容易に申請が通る状況ではないと見るのが賢明だろう。
SECによる審査期間については、通常の審査で定められている最大270日があるが、再審査は具体的な期限が設けられていない。また、再審査の場合も、結果がでるまで「非承認」のステータスが維持されることは同じだ。
現在進行中のビットコインETF
これまでBitwise、VanEckと申請したビットコインETFは、米SECの判断で非承認として処理された。
再審査になった今回の事例を除き、現在、審査中のステータスにあるビットコインETFは二つある。
1つは、Wilshire Phoenix社のビットコインETFで、米国債を含めたバスケット型ETF。もう1つは、金(ゴールド)業界の市場開発企業「World Gold Council」が考案した単一指数のビットコインETFだ。
これら新種ETFは、SECが指摘した「市場操縦リスク・カストディの欠如」を解決できると主張された商品として発表されている。
(記事提供:コインポスト)
CoinPost(コインポスト)は、日本最大級の仮想通貨・ブロックチェーン総合情報メディアサイトです。国内外の情報を迅速に捉え、考察も含めたオリジナル記事を配信しています。
<SI>