日本時間で9日4時頃、レンディングプロトコルであるAave ProtocolのコントラクトがEthereumのメインネット上に実装されました。
本記事では、Aave Protocolの特徴や使用感などをまとめていきたいと思います。また、より詳細な解説は、Zenismさんの記事やGitHubのホワイトペーパーからご覧いただけます。
Aave Protocolの特徴
Aaveのホワイトぺーパーに目を通したところ、仕組み的にはCompoundの仕組みに類似していると言えます。
貸し出されたオリジナルのトークンは、流動性プールのコントラクトへと転送され、同額のaTokenが生成されます。
時間経過でaTokenの残高が利率に応じて増える形になっており、増えたaTokenはいつでも流動性プールから引き出すことで利益を獲得できます。
また、Compoundにインスパイアされたであろう、この’一般的な’レンディングの仕組みに加えて、主に以下イメージの機能性をユーザーに提供します。
「Rate Switching」では、ユーザーが貸し出し・預け入れの際のレートを一定レートと変動レートの中から選択することができます。
「Flash Loans」は、担保を必要としないローンで、コントラクトが資産を借り入れることを可能にします。
この仕組みは、単一のトランザクションで借入と返済が完了する前提で設計されているため、コントラクト内で流動性プールから借り入れた資産を自由に使うことはできますが、通常の借り入れ同様にウォレットに入れて恣意的なアクションをとることはできないようです。
実際に貸し出してみました
使ってみないとわからないだろうということで、少額の貸し出しを行うことにしました。現在は5つのステーブルコイン含む16種類の通貨に対応しています。
具体的な流れとしては、
- ホームから「Deposit(預け入れ)」もしくは「Borrow(借り入れ)」を選択
- トークンの一覧からDepositしたい通貨を選択し「Deposit」を選択
- Deposit枚数を選択し、トランザクションを生成
- 完了
といったように3ステップで貸し出しを完了させることができました。
ダッシュボードページも非常に見やすく使い心地は良さげでしたが、リリース直後ということもあり「Borrow(借り入れ)」の需要が小さいため、預ける前にLoanscanなどの利率比較サイトで各通貨の利率を確認するのがベターでしょう。
まとめ
1月9日にリリースされた、Aave Protocolの簡単な特徴や使用感をまとめました。
他のレンディングプロトコルにない機能性などを備えるAaveですが、個人的にも”2020年フレッシュマン”のDeFiプロダクトとして注目していきたいです。
Aave Protocol – 公式HP
Aave Protocol – Twitter
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