米仮想通貨資産運用会社グレイスケール・インベストメンツは同社の運営するビットコイン投資信託(GBTC)が2019年第4四半期に過去最高の投資額を記録したと発表しました。
2019年の投資額は6億770万ドル(約670億円)に到達したことが明らかになりました。
この額は、2013年から2018年までの累計を超えており、全期間を通じた投資額の合計は、11億7000万ドル(約1290億円)とのことです。
2019年第3四半期と第4四半期は連続して、2億2500万ドル(約248億円)を上回り、その中でもビットコイン投資信託は、2019年第4四半期の投資額が1億9380万ドル(約213億円)に到達したとのことです。
これは、四半期ベースでは創設以来の最高額になります。
投資家の推移で見ると、2019年には24%増加しており、新たな顧客からの投資額は1億4690万ドル(約162億円)です。
また、全顧客の36%が、複数の仮想通貨商品に投資しているとのことです。
機関投資家の参入が加速
グレースケールの提供する投資商品への投資額のうち、2019年は71%が機関投資家によるものでした。
主にヘッジファンドからの投資で、2018年は66%でした。
また従来のヘッジファンドの他に、年金や寄付金からも仮想通貨に資金が流入していると見られています。
このように新たな資金が多く流入している理由としては、ビットコイン投資信託は顧客自身が直接仮想通貨を保有する必要がないというメリットが挙げられます。
ビットコイン投資信託がターゲットにしている年齢層は、50代から80代であると言います。
グレースケールの担当者は、次のように述べています。
「我々は、今回の報告書にある数字を明確な市場の高まりと捉えています。より多くの機関投資家が仮想通貨市場へ参入してきています。」
ビットコイン投資信託への需要が高まっています。
直接保有というリスクを負わずに投資できるというメリットが、機関投資を中心にシニア層の間でも需要が急増しているようです。
2020年もこの流れが加速すれば、仮想通貨市場にとって大きな追い風になることが期待できそうですね。
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