人材サービス世界最大手のランスタッド がブロックチェーンを活用したスマートコントラクトを採用し、ワークフローの自動化を推進することが明らかになりました。
Cypheriumのブロックチェーンを採用
同社は、Google Cloud Wing やIBM Cloud、Amazon Web Serviceなどの大手企業にサービスを提供し、ニューヨークを拠点に企業向けプラトフォームを運営するCypheriumのブロックチェーンを採用するとのことです。
28日の発表によると、これまでペーパーワークが中心だったプロセスを、Google Cloudとプラットフォームを接続することで、すぐに自動化することが可能とのことです。
PoWとHotStuffの融合
CypheriumはProof of Work(PoW)とFacebookのLibraに採用されているHotStuffの2つのコンセンサスメカニズムを融合しています。
HotStuffとは、仮想化ソフトウェア企業VMwareの研究部門が2019年に論文を正式に公開したBFT(ビザンチン・フォールト・トレランス)コンセンサスアルゴリズムの一つです。
FaceboolのLibraのコンセンサスプロトコである「Libra BFT」の派生元としても知られています。
このプロトコルは、高いスケーラビリティだけでなくプライバシー保護や分散型の維持も両立するとされています。
ブロックチェーンで人事業務を自動化
ランスタッドはブロックチェーンを導入することで、支払い業務や学歴の分類、専門スキルや個人の性格のデータなどを含む人事部の業務における、人的ミスを大幅に減らし時間の短縮にもつながると期待を示しています。
これらの情報は、Cypheriumのパブリックチェーン上で発行される公的機関からのデジタル承認によって裏付けられるとのことです。
Cypheriumは、個人情報保護については、暗号化ハッシュ、メタデータ、デジタル署名を組み合わせて、機密データそのものを保管する必要性をなくすとしています。
ランスタッドのグローバルグローバルマネージャーは次のように述べています。
「Google Compute EngineとCypheriumブロックチェーンは、我々にとって理想的な組み合わせです。双方とも数回のクリックでアクセス可能なので、全てを自分で構築したり、他のアプリをインストールしたり、メンテナンスをする必要がなくなります。」
The post 世界最大手人材サービス ランスタッド ブロックチェーン活用で業務を自動化 appeared first on CRIPCY.