英国金融庁(FCA)は、仮想通貨取引所BitMEXに対して無許可営業を行なっているとして警告を発令しました。
法的承認受けずに営業か
警告内容によると、BitMEXの営業活動が英国ないでの規制に該当するとしており、金融商品の提供を行うための法的な承認を受けていないとしています。
BitMEXに対して罰金を求める内容は記載されていませんが、投資家を混乱させる恐れがあるとして注意喚起を行いました。
2019年10月、FCAは個人投資家に対して仮想通貨デリバティブの取引を禁止しました。
これはBitMEXが提供していたものと同様の金融商品です。
BitMEXは以前にも登録ライセンスや管轄を巡り、米国先物取引委員会(CFTC)から調査を受けた事例がありましたが、調査結果は公表されていません。
仮想通貨ビジネスへの規制 厳重化
今年1月に、FCAは仮想通貨でのビジネスは、マネーロンダリングやテロ行為への対策に対する責務を負う必要があるとの見方を示しました。
当局は速やかに、仮想通貨ビジネスがFCAに支払う新たな手数料を導入しています。
年商25万ポンド以下の場合は手数料を4000ポンドから2000ポンドに減額し、年商25万ポンド以上場合の手数料を150%増額しました。
3月4日、イングランド銀行総裁であり元FCAの最高責任者であAndrew Bailey氏は仮想通貨投資の危険性について警告しました。
「もしビットコインに投資をするのなら、資産の全てを失うことを覚悟すべきである。」
Krakenに対しての警告はすぐに削除
BitMEXへの警告と同時にFCAは、米国取引所Krakenに対しても同様の警告を発令しましたが、Krakenに対しての警告はすぐに削除されました。
Kraken側が、FCAが掲載した会社情報に誤りがあったと指摘したためと説明しています。
Krakenのデリバティブ取引所は、英国でCrypto Facilitiesというブランドで運営されており、FCAのライセンスも取得しているとのことです。
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