みなさん、こんにちは!えむけん(@BinaryMkent)です。
長くにわたり、9000ドル周辺で停滞を続けていたビットコインでしたが、ようやっと長い保ちあいを脱し、それらしい動きを見せてきましたね。
今のところ、中期保ちあいを上抜けただけではありますが、これだけ長くくすぶっていた価格帯からのブレイクですから、これをきっかけに、長期トレンド発生というのも十分に考えられると思います。
ということで、今回もビットコイン、並びにアルト市場の分析を行っていこうと思います。ぜひ最後までお付き合いくださいませ!
BTCチャートの分析
BTCチャート(長期)
こちらが、現在のBTC(日足)になります。
日足で見てみますと、依然、9000ドルから10500ドルの価格帯にて、レンジ推移を見せており、未だ長期トレンドはなしといった様子ですね。
しかしながら、直近の保ちあいを上抜けにより、現在再び分厚い抵抗帯である10500ドルに向けてジワジワと上昇を続けており、中期トレンドの上昇トレンドが長期へと波及するか?といった状態です。
過去の推移を見ても、この10500ドルはこれまで何度も上昇を阻まれた価格帯であり、抵抗帯としても非常に硬いところではありますが、これを突破するとなると、長期逆三尊成立となり、一気に上目線へと切り替わります。
そのため、以降は「中期保ちあい上抜けから生まれた中期上昇トレンドが、このまま10500ドル上抜けまで続くのか?」に注目していただくのがベターでしょう。
それでは次に、少し拡大して中期チャートの分析に移りましょう。
BTCチャート(中期)
こちらが中期チャート(4時間足)になります。
4時間足を見てみると、保ちあいをきれいに上抜けているため、中期スパンでも上昇傾向である様子が伺えますね。
これにより、以降は「10500ドルを上抜けるのか?」に注目が集まるわけですが、恐らくこの保ちあい上抜けで買ったトレーダーは、「10500ドルの上抜けを視野に入れた上での買い」と想定される為、以降10500ドル到達までは、よほど大きな売り仕掛けがない限り、比較的上値も軽く展開されると思われます。
このように、現状保ちあいの上抜けにより、目線としては上目線優勢といった状況ですが、10500ドルで大規模な利食いが発生した場合には、これまで下値を支えてきたサポートライン(保ちあいの下限)をネックラインに三尊天井を形成してしまう可能性も捨てきれません。
そのため、ここから買いで入るのであれば、「保ちあい下限をネックラインとした三尊天井成立による下落の可能性」も踏まえ、なるべくこの保ちあい下限周辺で買い集めていくことをおすすめします。
では、これらを元に現状から考えられる今後のシナリオ、その考察に移りましょう。
BTCチャートの総評
さて、それではBTCチャートについてまとめていきましょう。今回想定されるシナリオは3通りです。
- 【黄色】
このまま10500ドル上抜け - 【赤色】
保ちあい下限下抜け否定からの再上昇 - 【橙色】
保ちあい下限の下抜け
過去の推移からも明らかですが、BTCのトレンド発生時には過熱感の急激な上昇により、まともな調整を挟むことなく、大きな推進波が連続することがあります。
そのため、10500ドルを上抜ける展開となる場合には、黄色シナリオのように、調整波を挟むことなく、10500ドルを突破する可能性というのも踏まえておいた方がよいでしょう。
逆に、10500ドル周辺で一時停滞を見せた場合には、保ちあい上抜け時の買いポジションらが利益を確実に持ち帰ろうと、利食いへと進むことが想定されます。そのため、10500ドル周辺にて停滞を見せた場合には、上値は徐々に重くなり、10500ドル突破は困難になっていくと思われます。
では、次にアルト市場を分析していきましょう。
ドミナンス分析
ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。(外部リンク:https://jp.tradingview.com/markets/cryptocurrencies/global-charts/)
現状BTC価格は、中期上昇トレンドを形成しながら、上昇傾向にありますが、ドミナンスを見てみると、BTCドミナンスは依然下落傾向にありますね。
恐らく、現状アルトコインが全体的に上昇傾向にあるため、単価が安く、より効率的な差益獲得が見込める、アルトコインに資金が集中しているのだと思われます。
それでは少し拡大して見てみましょう。
依然、マイナーアルトであるOthers(緑)は上昇傾向にありますが、ドミナンスが9%に達したタイミングで、BTCSVやXLM、XRPなどの主要アルトに資金が流れ始めています。
そしてその後、Othersのドミナンスが10%に達したタイミングで、ドミナンスは下降に転じ、それ直後、主要アルトの筆頭であるETH(イーサリアム)へと資金が流れていきました。
BTCの価格上昇・ドミナンス下落を踏まえると、恐らく市場に仮想通貨市場に資金が流入しつつある状況が想定されますが、現状このように流れてきた資金はアルトに集中しつつある状況だと思われます。
それでは次に、現在ドミナンスが最も大きく上昇している、ETH(イーサリアム)のチャート分析に移りましょう。
ETH(イーサリアム)
ETHUSD(日足)
先日のBTC、保ちあい上抜けを機に、ETHUSDの価格も相乗的に大きく上昇し、これによりこれまで長きにわたって上昇を阻んでいたレジスタンス(抵抗線)、この上抜けが無事成就しました。
イーサリアムといえば、ビットコインに次いで知名度の高い仮想通貨ですから、恐らくこの長期レジスタンスの上抜けにより、仮想通貨市場全体の雰囲気も徐々に明るくなってくるのと思われます。
さて、このようにレジスタンスの上抜けにより大躍進を見せたETHですが、長期レジスタンスを上抜けたとはいえ、依然日足スパンで見たら100-350ドルの大きなレンジの最中です。
そのため、状況が好転してきているのはもちろんですが、このレンジを脱するまで(365ドルの上抜け)、油断は禁物です。
しかしながら、このレンジ上限を上抜けた場合には、その後分厚い抵抗帯も存在しないため、ざっくり500ドル周辺まで大きく上昇する可能性も考えられます。
そのため以降は、365ドル上抜けに向けて、中期上昇トレンドにおける押し目を抑えながら、買い集めていくような立ち回りがベターでしょう。
総評(まとめ)
さて、それでは最後にまとめに入りましょう。
-
【BTC】10500ドルに向かって再上昇
⇒三尊天井の可能性も踏まえて買い -
【アルト】BTC⇒マイナー⇒主要アルト
⇒中でもETHに集中(マイナーアルトの利食い期)
さて、徐々に仮想通貨市場にも活気が戻りつつありますが、当然その背景には、金融市場におけるリスクオフへの転換があります。
株価指数は依然、高値圏にて推移を続けていますが、ゴールドに関して言えば歴代最高値である1900ドルに到達しており、「株価指数とゴールド、どちらも高値圏である」という点を踏まえると、リスクオフ相場というよりは、「株価指数等の下落(急激なリスクオフ進行)に備え、ゴールドやデジタルゴールドとされるビットコインが買われつつある」ように思います。
そのため、以降はさらに本格的に株価指数や新興国通貨などの比較的ハイリスクな資産が下落を見せるのか?という点に重きを置いて、広い目で金融市場全体の動向を見ていくことをおすすめします。
ということで、今回は以上とさせていただきます。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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今回のような、BTC分析やアルトコイン投資などの立ち回り方についても解説しておりますので、是非ご覧ください!(詳しくはコチラ)
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