コインチェック社が2021年7月1日にIEOプラットフォーム「 Coincheck IEO」の提供を開始することを発表しました。
また、同日にCoincheck IEOの第一弾で発表されていた株式会社Hashpaletteによって発行されるPalette Token(PLT)の購入申込みがスタートします。
今回、国内でIEO(Initial Exchange Offering)による資金調達を行うのは初の試みとなっています。
Coincheck IEOは、コインチェック社が、資金調達をトークンを用いて実施したい企業やプロジェクトに対して、審査を行った上で、販売をコインチェック社が行います。
これにより、企業やプロジェクトのコミュニティの形成・強化や資金調達を支援するためのプラットフォームになります。
Coincheck IEOを通して、日本の暗号資産投資家がより安全かつ簡単に国内外の有望なプロジェクトへ参加できる環境を提供することで、暗号資産・ブロックチェーン関連のプロジェクトを支援し、暗号資産市場の更なる発展に貢献していくと発表されています。
また、コインチェック社はIEOを実施するプロジェクトに対して、自社での上場・販売を前提に、発行されるトークンのみではなく、発行元企業についても十分に調査しているとしています。
今後のIEOの流れは下記のようになっています。
- 7月 1日 12:00 購入申込み開始
- 7月15日 18:00 購入申込み終了
- 7月20日 順次 抽選およびPalette Token受渡し
- 7月27日 12:00 取引所においてPalette Tokenの取扱いを開始
Coincheck IEO第一弾となるPalette Token(PLT)
今回、IEOの第一段となるのは以前より発表されていたHashPalette社によるNFTプラットフォーム「Palette」に組み込まれるPalette Token (Ticker : PLT)のIEOになります。
Paletteはマンガ・アニメ・スポーツ・音楽といったエンターテイメントコンテンツのNFT(ノンファンジブルトークン)形式での流通に最適化されたブロックチェーンネットワークとなっており、現在合計12社をコンセンサスノードに迎え、共同でネットワークを運用がされています。
また、Paletteはクロスチェーン技術を実装していることも大きな特徴であり、発行したNFTは他のブロックチェーンネットワークに転送することも可能となっています。
今回のIEOで販売されるのは、総供給量の23%ととなっており、PLT1枚あたり4.05円での販売がされるため、トークンが全部販売されると約9億以上の資金調達が行われます。
PLTは、イーサリアム上で発行され、パレットエコシステムにおけるコンセンサスノード運営報酬の支払い、スマートコントラクトの発行手数料(GAS)の支払い、NFT売買の決済などの用途で使用されると発表されています。
また、NFTの決済でPLTを用いることで、NFTの送付と金銭の受け渡しを同時に実施することが可能となり、安全な2次流通市場を構築できるようです。
Paletteに関しての詳細な記事はこちらから、ホワイトペーパーはこちらから確認が可能です。
Palette Tokenを購入するには?
Palette Tokenを購入するには、Coincheckのアカウント開設が必要になります。
Coincheckのアカウント開設は下記にて解説しているのでこちらの記事をお読みください。
今後のIEOの流れは下記の通りで日本円のみで申し込みが可能、仮に申込総額が609,000,000円未満の場合、IEOは不成立になる見込みです。
- 7月 1日 12:00 購入申込み開始
- 7月15日 18:00 購入申込み終了
- 7月20日 順次 抽選およびPalette Token受渡し
- 7月27日 12:00 取引所においてPalette Tokenの取扱いを開始
国内発のIEOはどうなるのか?
とうとう日本国内においてもIEOの実施が発表され、トークンを用いた資金調達が2017年ぶりに行われます。
日本国内で合法的に資金調達が行うことができ、暗号通貨投資家にとっても新たな投資の選択肢が増えることは非常に望ましいことであると言えます。
また、日本国内は海外よりも遅れていると揶揄されることが多い中、コインチェック社による新しい商品の提供や新たな投資機会をユーザーに提供することは海外にも追いつこうという意思も感じられ、今回のIEOの成功可否や今後のIEOの発表などにも期待が集まるところです。
その反面、初回IEOとなるPaletteのトークンメトリクスや調達予定金額最低6億円〜最大9億円という金額感などに関しては、海外のIEOやIDOの事例と比較しても、やや疑問が残るのも正直な感想です。
資金調達額に関しては、6−9億の調達はかなり集めすぎでは?という印象を持ったのは正直な感想です。これは、日本法人がトークンを持つことによる期末の税金も絡んでいるのかなと言う印象を持ちました。
また、トークンメトリクスに関してもコインチェック社がどういうプロセスや角度からPaletteの発行されるトークンの審査を行ったのかというのも非常に気になる点ではあります。
今回のCoincehck IEOがどの様になるのか非常に期待が集まるところです。
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