ステーブルコインUSD Coin(USDC)を運営する米Circleは、米国でデジタル通貨に対応した国法銀行になることを目指していると明らかにした。
Circleは先月、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に株式を上場することを発表した。国法銀行を目指す計画があることは、6日に米証券取引委員会(SEC)に提出した上場に関する書類「Form S-4」で言及している。この申請が承認されると、米連邦準備理事会(FRB)、米国財務省、通貨監督庁(OCC)、連邦預金保険公社(FDIC)などの監督下で運営され、預金者の資金全額を現金などで保管するフルリザーブバンキングとなる。
Circleの共同創業者でCEOのJeremy Allaire氏は、「デジタル通貨技術を基盤としたフルリザーブバンキングは、より効率的なだけでなく、より安全でより弾力性のある金融システムにつながると信じている。」と述べた。また、銀行の枠組みを利用することで、第三者の決済システムへの依存度など、同社の事業を取り巻くリスクを低減できるようだ。
現在、USDCの流通額は約275億ドルを超えている。同社は、今後数年間でUSDCが数千億ドルの流通規模に成長し、摩擦が少なく信頼性の高い数兆ドル規模の経済活動を支え続け、金融サービスやインターネット商取引のアプリケーションで広く使用されるようになると予想しているようだ。
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