アメリカのマイニング企業であるジェネシス・デジタル・アセッツ(Genesis Digital Assets)は11月1日、テキサス州にビットコイン・マイニング・データセンターを新設すると発表した。この施設では、一部で自然エネルギーを使用するという。
事業を行う地域社会に雇用機会を創出する方法を模索
今回発表された新しいデータセンターの電力は、40%以上を風力や太陽光により発電しているテキサス州電力信頼性評議会(ERCOT)から供給される。これにより新しいデータセンターは、持続可能なインフラ、高い効率性、低炭素を備えた300メガワットの容量を持つ施設になる予定。
同社のアブデュマリク・ミラクメドフ(Abdumalik Mirakhmedov)共同創設者は、「米国での急速な拡大計画を続ける中で、弊社は持続可能性と社会貢献にこだわり続け、産業規模のビットコインマイニングファームに再生可能エネルギーで電力を供給し、弊社が事業を行う地域に雇用機会を創出する方法を模索している」と語った。
アンドレイ・キム(Andrey Kim)共同創設者は、「私たちは、お金の未来を支えるインフラを提供するというミッションを全速力で進めている。この新しいデータセンターは、私たちのビジョンを実行するための重要なマイルストーンだ」と話している。
630億円以上の資金を調達
ジェネシス・デジタル・アセットのデータセンターの容量は、2021年10月時点で170メガワットを超えている。総ハッシュレートは3.8エクサハッシュ(EH/s)を超えており、世界のビットコイン採掘ハッシュレートの2.4%以上に相当する。今後1年間でさらに9.4エクサハッシュ(EH/s)が稼働する予定で、2023年末には1.5ギガワット以上の容量になると見込んでいる。なお同社は2021年9月だけで、662ビットコインをマイニングした。
また同社は、2023年までに1.4ギガワットのデータセンターを新設するという目標を達成するために資金調達を行っており、最新の調達ラウンドでは、5億5,000万ドル(約630億円)以上を調達している。
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