ベネズエラ大統領のニコラス・マドゥロ氏が、最低賃金を2ドルから30ドルへの引き上げを行い、その際ベネズエラの暗号通貨ペトロの価格に連動させると発表しました。
発表によると、現在1単位 = 約60ドルで流通しているペトロの半分にあたる0.5ペトロを、月の最低賃金としてペッグすることで賃金の引き上げを実現させるとしています。
今回の政府による給与の引き上げは数ヶ月間分の税収の積み立てによって賄われており、デルシー・ロドリゲス副大統領は民間部門との調整を行いながら今月中の賃上げが実施できるよう試みていると述べています。
ベネズエラは、数年前から不穏な政治状況をめぐり、法定通貨のボリバルが暴落し、ハイパーインフレーションに陥りました。
この事態を回避するために、政府は石油資産に裏付けられたDASHをベースにした暗号通貨「ペトロ」を発表。
しかし、裏付け資産の石油埋蔵量に関して不明瞭な点が指摘されており、民間の為替レートは大きく変動しているといいます。
現在ベネズエラ内では、ニコラス・マドゥロ氏とフアン・グアイド氏の両者が大統領を名乗っており、中国、ロシア、キューバ、イランなどはマドゥロ氏を、米国、EU諸国、カナダ、日本はグアイド氏を大統領として支持しています。
記事ソース:Crypto Briefing、Bloomberg
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