国内最大のITサービス企業である富士通<6702>は、IOTAのプロトコルを利用し、製造業界における監査証跡を実施すると25日付で発表した。IOTAとは、IoT(様々な「モノ」をインターネットと接続することで相互制御して利便性を高める仕組み)のための仮想通貨プロジェクトである。富士通ではIOTAを使用することにより、監査の透明性、データの真正性を高め、データセキュリティを向上させることを目指すという。
富士通のプログラム・マネジャーであるレオポルド・スターンバーグ氏は「同社は製造業とITサービスのエキスパートとして、IOTAが新たなプロトコル標準として展開することを支援する設備が整っている」と発言している。
富士通はこれまでもブロックチェーン関連事業に積極的に取り組んできた。今年5月には、ブロックチェーン技術を使った異業種間のデータ共有を街づくりに活用する実証実験を開始。また、6月にはブロックチェーン活用したポイント管理システムを提供開始している。
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