韓国の最大手仮想通貨取引所のひとつビッサムが、提携するNH農協銀行との契約更新を行ったことが一部報道で明らかとなった。これによって、現在止まっている新規口座受け入れ再開の目処が立ちそうだ。
ビッサムは今年6月のハッキング事件で約34億円相当の仮想通貨が盗難され、入出金機能を8月上旬まで停止させていた。また、7月31日時点でNH農協銀行との契約が更新できず、8月1日から新規口座の受け入れを停止せざるを得ない状況となっていた。
地元の報道によれば、ビッサムとNH農業銀行は8月30日に契約更新の書面にサインする予定のようだ。
コインマーケットキャップによれば、ビッサムの1日当たりの取引量は7月31日時点で約3億5,000万ドルあったが、8月以降の新規口座受け入れ停止によって一時7,170万ドルまで減少していた。しかし、今回のNH農協銀行との契約更新の報道を受けて同取引所の一日当たりの取引量は3億6,000万ドル超へと回復した。
韓国は、ビットコインやイーサリアム、リップルなどの仮想通貨取引量が非常に多く、ビットコインを例に挙げれば米ドル、日本円、ユーロといった法定通貨に次いで韓国ウォン建ての取引量が多い。今年1月に政府が同国内の仮想通貨取引の禁止を検討しているとの報道が出たが、検討を止めるよう求める請願書に28万人もの署名が集まって規制実施には至らなかった。
＜SI＞
韓国大手仮想通貨取引所ビッサム、新規口座受入再開へ【フィスコ・ビットコインニュース】
2018/08/30 16:28
FISCO
