
オープンソースソフトウェア開発者向けの新しい資金調達モデルを提供するGitcoinは、アルファシーズンと呼ばれる寄付プログラムの中で、新たに「Gitcoinラウンド」を開始しました。
同プログラムは1月17日〜31日まで開催され、オープンソース、Ethereumインフラストラクチャ、および気候関連のソリューションに取り組んでいる200のプロジェクトを対象に、合計100万ドルのマッチングプールを助成金として割り当てます。
📣 📣The Gitcoin Program Alpha Round is LIVE!
☀️A Quadratic Funding round that will support 200 grantees working on Open Source, Ethereum Infrastructure, and Climate Solutions with a $1M total matching pool ☀️ pic.twitter.com/h7GqPPjRSE
— Gitcoin (🤖, 💚) (@gitcoin) January 17, 2023
- Gitcoinとは
- オープンソースプロジェクトやその関連コミュニティをサポートするプラットフォームとして、助成金プログラムやハッカソンなどのサービスを提供。
Gitcoinが提供する寄付プログラムでは「Quadratic Funding」というモデルを採用しており、コミュニティからの寄付に応じて、マッチングプールの資金を各プロジェクトに配分します。
ここでユニークなのは、寄付額よりも寄付に参加した人数が重視される点です。つまりプロジェクト側は、コミュニティから寄付に参加した人数が多ければ多いほど、マッチングプールからの追加の助成金を多く受け取ることができます。
今回のラウンドでは、カテゴリ別に3つのマッチングプールが作成されています。
・Climate Solutions Round(気候ソリューションラウンド)
・Web3 Open Source Software Round(Web3オープンソースソフトウェアラウンド)
・Ethereum Infrastructure Round(Ethereumインフラストラクチャラウンド)
POAPクエスト
アルファシーズンには4つのラウンドがあり、寄付に参加した人は各ラウンドごとにPOAPを請求することができます。すべてのPOAPを集めたユーザーは、Gitcoinグッズを含むSchelling Point VIPパッケージの抽選に参加することができます。
- POAPとは
- Proof of Attendance Protocolの略で、GnosisChain上に発行されるNFTの一種。イベントの主催者が参加者に対して、イベントに参加した証明をNFTとして付与することができる。
2/17の公式アナウンスにより、POAPを請求できる寄付額の下限が10ドルに設定されました。これはシビルアタックを回避するためとされています。
アルファシーズンの4つのラウンド
- Unicef (2022/12/9 – 2022/12/21)
- Fantom (2022/12/12 – 2023/1/2)
- Gitcoin (2023/1/17 – 2023/1/31)
- Optimism (2023/1/31 – 2023/2/10)
また、Gitcoinで寄付を行うメリットのひとつに、ブロックチェーン上で参加者のアドレスを可視化・収集できるということが挙げられます。これにより、過去にはプロジェクトから寄付者に対してエアドロップが実施された例もあり、参加者へのリターンが期待される仕組みとしても注目を集めています。
- エアドロップとは
- 暗号資産プロジェクトがトークンを発行する際、初期の貢献者やプロダクトユーザーに対してそのトークンの一部を無料配布すること。インセンティブによってユーザーをエコシステムに誘致できることから、過去にはUniswapやOptimism、Aptosなど多くのプロジェクトがエアドロップを実施。
注意が必要な点として、寄付を募ったプロジェクトが必ずしもエアドロップを実施するというわけではありません。
また当記事は教育コンテンツを目的としたものであり、金融アドバイスとして解釈されるべきものではありません。
プロトコルや分散型アプリケーション(dApps)を利用する際は、必ずご自身で調査と判断を行ってください。
記事ソース:Announcing: The Gitcoin Program Alpha Round
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