オンチェーン分析プラットフォームCrypto Quantの創設者兼CEOのKi Young Ju氏が昨今のビットコイン/$BTCの価格下落はデリバティブ市場の売りによるものとする自身の見解を示しました。
#Bitcoin is in a futures-driven market, less affected by spot selling from $GBTC issues.
source @cryptoquant_com @TheBlock__ pic.twitter.com/HIZOSbfZ9W
— Ki Young Ju (@ki_young_ju) January 24, 2024
Ki Young Ju氏によると、現在ビットコインの市場は先物市場が主導しており、昨今の下落はグレイスケール社が手がけるビットコインETF「GBTC」からの資金流出の影響ではないとしています。
CoinGlassのデータによると、ビットコインの先物取引におけるOI(未決済建玉)は記事執筆現在で172.4億ドルを記録。2022年から現在までの期間の中で高水準となっています。
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ビットコイン先物取引のOI推移を示したチャート|画像引用元:coinglass
Ki Young Ju氏は「次のブル相場はオンチェーン上のOTCと現物型ビットコインETFの活動が減少した時に開始される」と述べています。
オンチェーンデータ分析プラットフォームArkhamが特定したとするブラックロック(iShares)とフィデリティのアドレスのデータを見ると、現在、両社は合計で67,288 BTCを保有。ブラックロックに関しては、コインベースが提供する機関投資家向けプラットフォームCoinbase Primeを介してBTCのやり取りを行なっていることがわかります。
IBIT iShares Bitcoin Trust
Holdings: 28.62K BTC
Value: $1.16B
Entity Link:https://t.co/e64glDMXxXFBTC Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund
Holdings: 29.91K BTC
Value: $1.21B
Entity Link:https://t.co/gxugCID2whBITB Bitwise Bitcoin ETF
Holdings: 10.15K BTC
Value: $422.68M
Entity…— Arkham (@ArkhamIntel) January 22, 2024
SECによって承認された現物型仮想通貨ETFを購入することは、規制の明確化や秘密鍵等の管理コスト/リスクの削減などの点から機関投資家にとって現物を所有するよりもメリットがあるとされています。そのため、今後ビットコインのブランドが維持、または向上した場合、多くの資金が市場に流入することが見込まれます。
ビットコイン半減期などのイベントも実施予定である2024年の同市場の動向に引き続き注目が集まります。
記事ソース:coinglass、glassnode、Arkham
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